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富士通の発表会で東芝がTransferJet搭載SDカードの今夏発売を発表
(2015/5/18 14:39)
富士通は18日、スマートフォンやPCの2015年夏モデルに関する製品発表会を富士通本社で行なった。
発表会の大半は、NTTドコモ向けの「ARROWS NX F-04G」の紹介に時間に割かれたのだが、F-04Gはスマートフォンとして世界で初めて虹彩認証を採用しているだけでなく、高速近接無線通信技術「TransferJet」を搭載していることに関してもアピールがされた。
このTransferJetだが、現時点ではソニーや東芝が通信チップを製造しているが、F-04Gには東芝のチップが採用されているという。そして発表会にはゲストとして、株式会社東芝 執行役常務 セミコンダクター&ストレージ社 統括技師長の早坂伸夫氏が呼ばれ、TransferJetについての紹介を行なった。
TransferJetは約3cmの距離しか飛ばない代わりに、最大約375Mbpsの実効速度を実現する高速近接無線技術。近年増加しつつあるスマートフォンのリッチコンテンツ(4K動画や高解像度写真など)を見据え、高速性とセキュリティ性を両立させた通信がウリとなっている。次世代のTransferJetでは10Gbps転送も視野に入れている。
現時点ではTransferJetのチップやモジュールに加え、PCやAndroid用のUSBアダプタ、iOS搭載デバイス用のLightningアダプタが発売されているが、新たに今夏にTransferJetを搭載するSDカードが発売されることが、早坂氏の説明で明らかとなった。
TransferJet搭載SDカードは2014年のCP+などのイベントで参考展示されていたが、発売時期が不明なままだった。
なお、発表されたPCおよびスマートフォンの新製品については、関連記事を参照されたい。