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米弁護士、ChatGPTが出力した「存在しない訴訟」を引用

偽の判例に対してもChatGPTが法的根拠を示した例

 米メディアarstechnicaなどの報道によると、レビドー・レビドー・アンド・オーバーマン法律事務所のスティーブン・シュワルツ弁護士が、裁判においてChatGPTを用いて出力した「6つの存在しない訴訟」を引用したとし、問題となっている。

 裁判は航空機内のトラブルに関するものだが、同弁護士は裁判に際しChatGPTに似た判例を尋ねたという。ChatGPTは“それらしい”判例をでっち上げ、法的な情報源も示したのだが、同弁護士はその情報源の確認を怠ったため、でっち上げた判例を引用してしまった。

 連邦検事はシュワルツ氏らに対しの処罰を検討しており、6月8に公聴会を開く予定。