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いまあるTruthGPTは「イーロン・マスクの夢を叶えるため」第三者が作ったもの

 イーロン・マスク氏は4月17日にFoxNewsのインタビューで「TruthGPT」と呼ばれる大規模言語モデルの開発について言及したが、既にサービスインしている「TruthGPT」とは無関係であることが分かった。

 既にサービスインしている「TruthGPT」のホワイトペーパーでは、2月17日にイーロン・マスク氏が投稿した「TruthGPTが必要である」というスクリーンショットを掲載し、その翌日にもTruthGPTのサイトを立ち上げ、2月19日にもTruthGPTのAIチャットボットの最初のバージョンをTelegramでリリースした。

 また、「TruthGPTにおける私たちの使命は、イーロン・マスク氏が掲げるビジョンを構築すること」、「イーロン氏の夢を実現することを目指す」などとしているが、イーロン・マスク氏が直接関わっているという記述はなかった。さらに、TruthGPTのTwitter(@TruthGPTOne)では4月18日に「We beat Elon Musk to it…」という投稿があり、イーロン・マスク氏に先んじてサービスインしたことを勝ち誇っていることから、関係性はないと見て良さそうだ。

 ちなみにこのTruthGPT以外にも、Twitter上には「TruthGPTToken」なるアカウントも登場しており、これもイーロン・マスク氏との関係性をほのめかしているが、こちらも直接の関係はないと思われる。

 果たしてどれが真のTruthGPTはいつ登場するのか。それまでどのぐらい“偽の”TruthGPTが生まれるのか。混沌はしばらく続きそうだ。弊誌でも当初、この第三者が制作したTruthGPTがイーロン・マスク氏が直接関わったものだとお伝えしてしまったことをここでお詫びしたい。