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ロールス・ロイス、月面用原子力発電でイギリス宇宙局から資金援助

 英ロールス・ロイス(Rolls-Royce)は17日(現地時間)、月面における人類の活動に必要な電力を発電するための原子力発電所の開発において、イギリス宇宙局から290万ポンド(約4億6,644万円)資金援助を受けたと発表した。

 同社は、人間が月で生活したり働いたりするための電力供給技術の開発に取り組んでいるが、その中でも原子力発電は、月におけるミッション活動を大きく進化させる可能性を秘めているという。

 ほかの電源システムと比較して、原子力マイクロリアクターは小型軽量であり、環境条件に左右されることなく継続的な電力を供給できるという。ロールス・ロイスはオックスフォード大学、バンゴー大学、ブライトン大学、シェフィールド大学の高度製造研究センター、Nuclear AMRCといった機関とも協力して開発するという。

 今回の開発の焦点は、原子力マイクロリアクターにおける熱発生のための燃料、熱伝達の方法、そして熱を電気に変換する技術の3つ。また、同社の原子力マイクロリアクターは宇宙のみならず商用/防衛用にも活用でき、クリーンで環境に優しく長期的に利用できるとしている。