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「黒い砂漠」、ゲーミングデバイスなどによるマクロ操作を検出するプログラムを開発。永久BANの対象に指定

 パールアビスジャパンは23日、MMORPG「黒い砂漠」における不正プログラム規制の一環として、独自開発のマクロ検出プログラム「パールプロテクト」を導入し、マクロ使用者に対してサービス利用停止の措置を行なったと発表した。

 MMORPGにおける「マクロ」は、キーボードマクロ入力プログラムなどを使って入力操作を自動化、反復することによって、プレイヤーが離席している場合でもキャラクターを操作し続ける行為を指すことが多い。戦闘や採集などのプレイを自動化することで、通常のプレイでは稼ぎ出すのが難しい額のゲーム内通貨などを簡単に得ることができる。多くのタイトルでゲーム内経済の崩壊やサーバー負荷の増大などを引き起こす原因の1つとなっており、現在ではほとんどのPC向けタイトルで原則的に使用が禁止されている。

 ただ、これまでは特定タイトルに特化した、いわゆるチートプログラムそのものに対しては、起動時のチェックなどによって対策が行なわれてきた。その一方で、ゲーミングキーボードやゲーミングマウスに付属するカスタマイズ用ソフトに関してはチェックの対象外であり、そのソフトに付随するマクロ機能は問題なく使用できるというゲームは多かった。また、ハードウェアでマクロを実行できるデバイスが多いため、検出は難しい。

 パールアビスは今回、マクロ機能を搭載している一部の入力デバイスなどによって行なわれたマクロ操作についても、パールプロテクトで検出し、「正常なゲームサービスの運営を妨害する目的を持つ全てのプログラムや装置」を意味する「不認可プログラム」の対象とし、処罰する方針を打ち立てた格好だ。

 パールプロテクトでは、マクロ機能を持つ既存のハードウェアが出力するログの分析を行ない、機器ごとのマクロ入力時の特徴を検証し、マクロ入力の検出を行なっているという。23日発表のマクロ使用者に対する制裁では、使用者30名に対してサービスの永久利用停止措置を実施した。

 なお21日に「新しいセキュリティプログラム」を用いて行なった制裁措置では誤って5名に制裁措置を適用し、翌22日に制裁措置を解除している。誤って制裁を適用した理由は「担当者の不注意」とのこと。