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GeForce RTX 3090のビデオメモリに「Crysis 3」をインストールする強者登場

 海外のソフトエンジニアの“Strife, la fillette révolutionnaire”氏は4日、GeForce RTX 3090が持つ広大な24GBものビデオメモリ空間に、FPSゲーム「Crysis 3」をインストールし、プレイできたことを報告した。

 同氏によれば、ビデオメモリ上に仮想ドライブを作成できるソフト「GPU Ram Drive」で15GB分の仮想NTFSドライブを作り、そのなかにCrysis 3をインストールし、実行した。公開したスクリーンショットでは、Crysis 3を入れても4GB分の空きがあるのが伺える。

 そして4K解像度+Very High画質に設定しても、良いフレームレートが得られ、ゲームのロード時間も非常に高速であった。ゲームプレイ中のビデオメモリ利用量は20,434MBに達したが、それでも4GB弱空いていることになる。フレームレートは75fpsとなっているが、これはCrysis 3がCPUに対しての制約が多いためとしている。

 ちなみにGPU Ram Driveの利用には、「ImDisk Virtual Disk Driver」をあらかじめインストールしておく必要がある。編集部で試してみたところ、たしかに問題なくドライブがビデオメモリ上に作成/認識された。

 ただしその転送速度は、19.5Gbps駆動のGDDR6Xが達成できる936GB/sには程遠く、PCI Expressの帯域幅やプロトコルのオーバーヘッドなどによりに大きく制限されるようだ。筆者のZ490環境(PCI Express 3.0 x16)では、一般的なPCI Express 3.0 x4対応SSD程度の性能しか出なかった。

 とはいえ、通常利用では24GBものビデオメモリを使い切れないコンシューマユーザーにとって、新たな用途が見つかったのは朗報と言えるかもしれない。