やじうまPC Watch
GeForce RTX 3090のビデオメモリに「Crysis 3」をインストールする強者登場
2020年10月8日 11:01
I installed Crysis 3 on my graphics card!
— Strife, la fillette révolutionnaire (@Strife212)October 4, 2020
I used some VRAMdrive software called GPU Ram Drive, made a 15GB NTFS partition on the GPU, then installed Crysis 3 on it
At 4K very high settings get good fps and the game loads very fast - GPU-Z reports total VRAM use 20434MBpic.twitter.com/lLcQsD5JYM
海外のソフトエンジニアの“Strife, la fillette révolutionnaire”氏は4日、GeForce RTX 3090が持つ広大な24GBものビデオメモリ空間に、FPSゲーム「Crysis 3」をインストールし、プレイできたことを報告した。
同氏によれば、ビデオメモリ上に仮想ドライブを作成できるソフト「GPU Ram Drive」で15GB分の仮想NTFSドライブを作り、そのなかにCrysis 3をインストールし、実行した。公開したスクリーンショットでは、Crysis 3を入れても4GB分の空きがあるのが伺える。
そして4K解像度+Very High画質に設定しても、良いフレームレートが得られ、ゲームのロード時間も非常に高速であった。ゲームプレイ中のビデオメモリ利用量は20,434MBに達したが、それでも4GB弱空いていることになる。フレームレートは75fpsとなっているが、これはCrysis 3がCPUに対しての制約が多いためとしている。
ちなみにGPU Ram Driveの利用には、「ImDisk Virtual Disk Driver」をあらかじめインストールしておく必要がある。編集部で試してみたところ、たしかに問題なくドライブがビデオメモリ上に作成/認識された。
ただしその転送速度は、19.5Gbps駆動のGDDR6Xが達成できる936GB/sには程遠く、PCI Expressの帯域幅やプロトコルのオーバーヘッドなどによりに大きく制限されるようだ。筆者のZ490環境(PCI Express 3.0 x16)では、一般的なPCI Express 3.0 x4対応SSD程度の性能しか出なかった。
とはいえ、通常利用では24GBものビデオメモリを使い切れないコンシューマユーザーにとって、新たな用途が見つかったのは朗報と言えるかもしれない。