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たった2枚の仕切りで水面に浮いたゴミを取り除く装置が話題に
2020年7月17日 15:02
東京都下水道局が16日にTwitterで投稿した「水面制御装置」の動画がすごいということで、ちょっとした話題になっている。
合流式下水道では表面にゴミが浮遊する可能性があり、何もしないとゴミが河川にそのまま流れてしまう。
そこで水面制御装置は、越流堰の上にガイドウォールを取り付け、水の表面のゴミが流れ出るのを食い止めるとともに、水中にある水再生センターへ流れるパイプの手前に、“水面制御板”と呼ばれる縦長の板を水底まで挿入する。
すると、水面制御板を超えた先の水の流れが速くなり、渦が発生。水面に浮いたゴミを吸い込んで水再生センターに送れるようになる。これにより浮いたゴミが河川へ流れ出るのを防げるわけだ。とてもシンプルな構造なのだが、じつによくできている。
この装置は東京都下水道局、東京都下水道サービス株式会社、日本工営株式会社が共同で開発し、特許取得しているのだが、このたび公益社団法人土木学会の令和元年度土木学会賞 環境賞を受賞した。
このたび、東京都下水道局と政策連携団体である東京都下水道サービス株式会社及び日本工営株式会社が共同開発した「水面制御装置」が、令和元年度土木学会賞「環境賞」を受賞しました。
— 東京都下水道局 (@tocho_gesuido)July 16, 2020
水面制御装置とは、合流式下水道から河川などへ放流されるゴミの流出を抑制するために開発した特許技術です。pic.twitter.com/uSM7tjKprM