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SETI、AIで宇宙からの信号解析の高精度化に成功。地球外知的生命体の発見に前進

グリーンバンク望遠鏡

 地球外知的生命体の探査を続けているSETI協会は9月10日(現地時間)、「FRB 121102」より繰り返し発せられていた高速電波バースト(FRB: Fast Radio Bursts)のデータを機械学習で再解析し、実験当初よりも正確な高速電波バーストが計測できたことを発表した。

 FRB 121102と名付けられた高速電波バーストは、ほかに発見されているFRBナンバーと異なり、唯一繰り返し高速電波バーストを発したことが確認されており、2017年の8月に米ウェストバージニア州にある世界最大級のグリーンバンク望遠鏡にて、5時間の測定中に1時間内に21回もの高速電波バーストがあったことが観測されている。

 FRB 121102は、地球から約30億光年離れた矮小銀河からのものであると考えられており、高度な文明を持った地球外知的生命体による技術的な痕跡ではないかといった推測など、数多くの理論が展開されている。

 そして今回、SETI協会らが開発した機械学習アルゴリズムによって、2017年8月のグリーンバンク望遠鏡のデータセットを再解析したところ、実際には72回の高速電波バーストがあったことが確認された。この機械学習アルゴリズムには、合計400TBものデータセットが用いられ、畳み込みニューラルネットワークによってトレーニングが行なわれたという。

 SETI協会はアレン・テレスコープ・アレイ(ATA)にて受信された、2千万以上の信号をIBMクラウドとAIアルゴリズムによって解析しており、機械学習が適用されることによって特異な信号の検出など、地球外知的生命体の発見にさらなる成果が期待できるとしている。