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Steam利用者のOSシェア調査、先月から2割増でWindows 7がトップに

~中国のPUBG人気でWindows 10が首位陥落

Steam利用者のOSシェア調査、先月から2割増でWindows 7がトップに

 Valveの運営するゲーム配信プラットフォーム「Steam」のハードウェア&ソフトウェア調査が更新され、2017年10月におけるWindowsのOSシェアで、Windows 7が64.9%を占めて首位を獲得したことが明らかとなった。

 履歴を見ると、6~9月はWindows 10がシェアトップだったが、9月にWindows 7が同率付近まで盛り返し、10月では9月比で22.45%増と急激にシェアを伸ばし首位を奪っていることがわかる。

 これは、バトルロイヤル対戦ゲーム「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS (以下PUBG)」が中国で盛況になったためと見られ、事実、10月に入り、Steamの言語設定が簡体字中国語のユーザーは、先月比26.83%増の56.37%と2位の英語(21.24%、先月比13.4%減)にダブルスコア以上の差をつけて多数となっている。

 加えて、Steam上のゲームのユーザー数などを収集しているSteam Spyは、Twitterで中国人プレイヤーが急増していることを示すグラフをツイートしている。

 OSの更新を推進したいMicrosoftからすれば、なんとも言いがたい結果だが、中国では情報収集などを理由に、政府機関などでWindows 10導入が禁止された(中国政府専用版Windows 10が開発完了)といった事情が背景にあるとみられる。

 ただし、PUBGをはじめとするバトルロイヤルゲームについて、過度な流血表現や暴力的要素を含んでおり、中国オーディオビデオデジタル出版協会が流行に懸念を示しているという報道もあり、もしゲームジャンルごと中国で禁止ということになれば、Windows 10が再び首位に返り咲くことになるだろう。