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インスタントメッセンジャー「WeChat」が期間限定で起動画面を変更

左の画面が通常の起動画面。これが28日の17時まで限定で右の写真へ徐々に遷移する

 中国Tencentが開発したスマートデバイス向けインスタントメッセンジャー「WeChat」が、25日19時から28日17時(中国時間)までの期間限定で起動画面(スプラッシュスクリーン)を変更する。起動画面の変更はサービス開始以来初だという。

 WeChatの起動画面には、NASAが1972年に打ち上げた有人月面探査機「アポロ17号」で撮影した地球の写真「The Blue Marble」が使われている。The Blue Marbleは順光で撮影された最初の鮮明な地球の写真であり、中央に位置するアフリカ大陸は人類文明の起源を意味する。

 一方で28日までに限定公開する起動画面は、最初はThe Blue Marbleが現れるのだが、徐々に別の写真に遷り変わる。この“別の写真”は、中国が2016年12月に打ち上げた静止軌道気象衛星「風雲四号」によるもので、中国を中心にアジア圏が写し出されている。

 風雲四号は中国の第2世代の気象衛星で、14チャネルにおよぶX線撮影により、0.5km四方の可視光分解能を実現し、近~遠赤外線もカバー。また、912チャネルのスペクトラム検出による干渉式大気垂直検出器により、垂直方向に大気の構造を分析可能だ。

 アフリカの写真から中国の写真に遷移する意図としてTencentは、「人類の起源から中国文明の誕生を数億人のユーザーに示すとともに、風雲四号に対して特別なプレゼントを贈るため」としている。