やじうま配信者Watch
名古屋NTPOJA、Crazy Raccoonを完封してプレイオフ進出決定!
2025年11月10日 10:58
11月7日、「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2025(以下、SFL2025)」のDivision S 第8節が行なわれた。前節で5人のプレーヤーがC.ヴァイパーを使用して戦いを盛り上げたのは記憶に新しいところだが、あれから10日の時を経て、今度は誰がヴァイパーを続け、誰が手を引いたのかも注目のポイントだ。
一方で最近では1人で複数のキャラクターを利用する多キャラ使いのプレーヤーも増えてきており、こうしたプレーヤーは、相手が使うキャラクターに合わせて、キャラ相性を見た上で使用キャラクターを変更するため、ホームかアウェイかによってヴァイパーが出たり出なかったりといった使い方をする場合もあり、見極めが難しいところだ。
本稿ではSFL 2025 Division S第8節の全試合の模様をダイジェストで紹介するとともに、全MATCHのMVP選手へのオンラインでのインタビューにて、MVP獲得の心情や現状、チームメイトの動向などを紹介していきたい。なお、以下の記事内では選手の敬称は略して記載している。
SFL 2025全試合はYouTubeにてライブ配信を行なっているほか、アーカイブも公開されているので、試合内容の詳細などについてはこちらも確認してみてほしい。
さはらのエドが好調!Good 8 SquadがアウェイでSaishunkan SOL 熊本相手に勝利
MATCH1はホームがSaishunkan SOL 熊本、アウェイがGood 8 Squadの1戦。アウェイ側、Good 8 Squadのオーダーは先鋒がカワノの豪鬼、中堅がぷげらのベガ、大将がさはらのエド、リザーブはガチくんのラシードとなった。対するホーム側、Saishunkan SOL 熊本のオーダーは先鋒がcosaのリュウ、中堅がこばやんのザンギエフ、大将はまちゃぼーの豪鬼、リザーブはネモとなった。前節でヴァイパーを使用したカワノもぷげらも、アウェイの立ち位置におけるキャラ相性や練度などからか、それぞれキャラクターを戻しての出場となった。
先鋒戦、cosaのリュウとカワノの豪鬼による1戦はcosaのリュウがカワノの豪鬼を上回る立ち回りを見せて、2-1で勝利。続く中堅戦はこばやんのザンギエフとぷげらのベガの1戦で、ここはこばやんのザンギエフへの対応が万全だったぷげらが2-0で勝利し、チームとしてのポイントは10-10で並ぶ展開となった。
大将戦はまちゃぼーの豪鬼とさはらのエドの1戦だが、さはらのエドによる豪鬼対策がうまく刺さり、2連勝でリーチを掛ける。3セット目はギリギリまで追い詰められる局面も見られたが、ギリギリの体力ながらいきなりのインパクトなど、さはらならではのユニークな攻めで勝ちにつなぎ、3-0のストレートでさはらが大将戦を制した。
試合結果としては、30-10でGood 8 SquadがSaishunkan SOL 熊本に勝利する流れとなった。
MATCH1のMVPにはGood 8 Squadのさはらが選出された。大将戦に勝利した感想を聞かれると「今回を含めてあと3節しかないという状況での大事な試合だったこともあり、気合いが入っていたので勝ててよかった」とシンプルにコメント。
本日のオーダーについては、アウェイなので相手チームの誰でもいけるさはらのエドが大将に、相手のザンギエフにいきにくいガチくんがリザーブまでは確定で、残るカワノとぷげらについては「ノリで決まった」とした。相手のオーダーについては、ぷげらにネモが来ると思っていたらこばやんが来たり、まちゃぼーのリュウが来ると思っていたら豪鬼が来るなど、予想外のオーダーだったと語った。
さはらは以前の試合でリュウ対策に不安があり、代わりにガチくんが出た場面もあったが、今日のリュウ対策について念のため確認すると、SBI所属のわびいちやREJECT所属のYASとのスパーリングを経て、リュウ対策は万全だったので、この成果は今後の機会に見せたいとした。
今回の大将戦において、豪鬼の意外性はありながらもまちゃぼーが来ることはほぼ100%予想していたと語るさはらだが、その対策としては、まちゃぼーのリプレイがほとんど残っていなかったため、前節での試合の展開を踏まえてその対策を考えたという。また、これまで多くの豪鬼戦を戦ってきた経験も生きたという。
今回の試合ではバーンアウト中のピンチの状況を、エドのSA2「サイコキャノン」を使って時間稼ぎしてドライブゲージを回復するという使い方で見事に逆転勝利を見せたが、さはらなりのエドの伸ばし方について聞いてみると、REJECTの対戦部屋に顔を出したり、若手同士での練習含めて、多くのプレーヤーの動きを参考にして、自分なりに取り込んでいると語っており、特にSA2周りは重点的にさまざまな使い方を模索しているとした。
今回の試合でのコスチュームがいつもと異なる点を指摘されると、基本的にはきまぐれで選択しているとした上で「(SFL2025では広島TEAM iXAに所属する)あでりいが本当に強いと思っていて、今回のコスチュームについては、あでりいがこのコスチュームで豪鬼に勝ってたよな~と印象に残っていたのでそんな対豪鬼戦の勝利のイメージで変更した」とした。
次節、名古屋NTPOJAとの対戦についての意気込みを聞かれると「前回KEI.Bに負けていうるのでリベンジしたいという思いもあるが、結果としてチームで勝てればそれでいいと思っているので、チームが勝利できるように頑張りたい」としてインタビューを締めくくった。
FAVのピンチをsakoエレナが救う!大将戦で高木ブランカを撃破!
MATCH2はホームがVictrix FAV gaming、アウェイがCAG OSAKAの1戦。アウェイ側となるCAG OSAKAのオーダーは先鋒にフェンりっちのブランカ、中堅はえいたの豪鬼、大将は高木のブランカ、リザーブはうりょのヴァイパーとなった。対するVictrix FAV gamingのオーダーは先鋒がりゅうきちの舞、中堅は藤村のヴァイパー、大将はsakoのエレナ、リザーブはもけの春麗だ。
先鋒戦はりゅうきちの舞とフェンりっちのブランカの1戦。りゅうきちの舞が好調で1セット先制。続く2セットもりゅうきちがラウンドを先制しながらもフェンりっちのブランカが踏ん張ってここを取り返す。最終3セットはギリギリの攻防をブランカが連勝して逆転!2-1でフェンりっちのブランカがりゅうきちの舞に勝利し、前回の対決でのリベンジを果たした。続く中堅戦、藤村のヴァイパーとえいたの豪鬼の1戦はえいたの豪鬼が藤村のヴァイパーを抑えて2-0で勝利した。
sakoのエレナと高木のブランカによる大将戦。高木のブランカが勢いで1セット先制するもsakoのエレナがじっくりとした攻めで次のセットを取り返す。3セット目は一進一退の攻防からsakoエレナが連勝でリーチを掛けると、ここでCAG OSAKAがインターバルを取ることに。そして迎えた4セット目もsakoの勢いは止まらず、見事に大将戦に勝利!sakoのエレナが3-1で高木のブランカを撃破して同点とし、延長戦が行なわれる運びとなった。
延長戦はもけの春麗とうりょのヴァイパーの1戦。ここはもけが意地を見せてうりょのヴァイパー相手に2-0で勝利!こうして試合の結果はVictrix FAV gamingが30-20でCAG OSAKAに逆転勝利することとなった。
MATCH2のMVPにはVictrix FAV gamingのリーダー、sakoが選ばれた。大将戦で勝利した感想を聞かれると「ここ1週間ずっとブランカ戦ばかりひたすらやっていたので、その結果がちゃんと出せたのがよかった。特にブランカの強い技に対して明確な答えが出せたのもよかった」とコメント。
チームオーダーについては、ブランカ担当としてsakoとりゅうきちが受け持ち、もけと藤村がうりょとえいたを担当するという人担当で決めたという。補足すると先鋒/中堅のブランカに対してはりゅうきちが挑み、大将のブランカのみsakoが受け持つという形だったという。
そのような状況だったこともあり、対策としてはブランカというキャラクターの対策の割合が高めで、人対策はそこそこといった準備状況だったという。高木ブランカのプレイについては「とにかく強かったなぁ。プレッシャーの掛け方がめちゃくちゃうまくて、ほかのブランカ使いが使わないような技を使ってくるので当初は対処に困った」としている。
sako自身のプレイスタイルとして、受けから始まる試合が多く、その結果として負け試合が多いという自覚があったのだが、今回はその対応が間に合ったとコメント。
ここまで聞いていて気になったのが、sakoが今回初の大将戦だったことだ。受けから始まるプレイスタイルなら、大将戦で出た方が勝率がいいのではと聞いてみると、確かに2先よりも3先が得意だという点は肯定しつつも「今回はりゅうきちが海外遠征に出ていたこともあり、練習時間があまり取れていなかったが、普段の練習ではみんなすごくいい動きで、チーム満場一致で大将に出るプレーヤーが決まっている」とした。
ぶいすぽの配信などでも聞かれていたが、sakoヴァイパーの是非について聞かれると、実は全然プレイしていないようだ。その理由としては「すごく面白いキャラクターだが、仕上げるのに時間がかかるのでリーグ中に使うとお荷物になってしまいそうだったため、リーグが終わったら使おうと思っている。伸びしろはあるので今後は使いたい」とした。
ぶいすぽの配信では、エレナの練度もあがって来ているがその完成度はまだ7割だと語っており、まだほかではあまり知られていない激ムズのコンボがたくさんあるというコメントも注目を集めていた。
こうした配信でのコメントを受けて、リーグが終わったあと、ヴァイパーを使うよりもエレナをさらに仕上げる方がいいのでは、と聞いてみるとsakoは「途中で調整が入ってくる場合もあるので、どちらがいいかは総合的に見て判断をしたい。もしヴァイパーに移行する際にも、エレナをきちんと満足のいく仕上がりにしてから移行する」と今後のプレイ方針について語った。
ここでエレナというキャラクターの魅力について聞かれると「そのビジュアルと声のかわいさがすごくいい」としてメディアたちの笑いを誘う。加えて「リーチの長い技が揃っており、地上戦での立ち回りや試合展開が作りやすい。一方ですごくテクニカルなキャラなので、うまくやらないと火力が出せないところもあるが、そこが気に入っている。とにかく頑張ったら強くなれるキャラクター」とエレナの魅力をまとめた。
次節、Crazy Raccoon戦の意気込みについて聞かれると、とにかく正念場なのでここで勝ってプレイオフ進出を目指すとしてインタビューを締めくくった。
名古屋NTPOJAがCrazy Raccoon相手に40-0完封勝利でプレイオフ進出確定!
MATCH3はホームがCrazy Raccoon、アウェイが名古屋NTPOJAの1戦。アウェイ側、名古屋NTPOJAのオーダーは、先鋒が大谷のケン、中堅はSeiyaの春麗、大将はKEI.Bの舞、リザーブはもっちーの豪鬼。対するCrazy Raccoonのオーダーは先鋒がボンちゃんのサガット、中堅はかずのこのヴァイパー、大将はShutoのリュウ、リザーブはどぐらとなった。
先鋒戦、ボンちゃんのサガットと大谷のケンの1戦だが、ここは大谷のケンの勢いが勝り、2-0完封で大谷がボンちゃんに勝利した。続く中堅戦、かずのこのヴァイパーとSeiyaの春麗の1戦は、Seiya春麗の動きがよく、かずのこのヴァイパーを2-0で抑えて勝利。チームとしては名古屋NTPOJAが20-0でリードする展開となった。
大将戦は、ShutoのリュウとKEI.Bの舞の1戦。1セット目はShutoのリュウが先制。ここで早くも名古屋NTPOJAがインターバル。続く2セット目はKEI.Bが取り返す互角の攻防が展開する。3セット目は再度Shutoのリュウが勝利して2-1でリーチを掛けるも、続く4セット目は再度KEI.Bが取り返す一進一退の攻防となる。こうして迎えたフルセットの最終5セット目、ギリギリの接戦をKEI.Bが競り勝ち、大将戦を3-2で勝利した。
チームとしては名古屋NTPOJAが40-0の完封勝利でCrazy Raccoonに勝利。KEI.B個人の成績も8節終了時点で8連勝という連勝記録を継続させる驚きの展開となった。
MATCH3のMVPは、名古屋NTPOJAのKEI.Bが選出された。勝利について率直な感想を聞くと「今回は初戦を取られてすぐにインターバルを取ったが、これで立て直せたので、こういう悪い流れの立て直し方が見えてきた。自分としてもゲーム以外の部分で成長が見られてうれしい」と語った。
なお、最初に取ったインターバルについては「話自体は15秒くらいで終わっており、残りの時間については相手の勢いや熱量を下げるための時間稼ぎとして使った」としており、相手の勢いを削ぐ手段としてインターバルを利用したことを語っていた。実際に配信でもインターバル中のKEI.Bの表情からは笑顔が多く見られていたので、KEI.B自身のリラックスにも貢献していたように思われる。
オーダーについては、今回Crazy Raccoonの誰が出てくるかが読めず、少なくともShutoがKEI.Bに来るというのは見えていたが、大谷のケンにはどぐらのエレナが来ると思ったらボンちゃんのサガットが来て、Seiyaには豪鬼が来ると思ったらかずのこのヴァイパーが来るなど、すべてのオーダーの読みが外れまくっていたと苦笑いを見せた。
対戦相手のShutoについて話を聞くと、Shutoのリプレイが全然残っていなかったため、人対策がほとんどできなかったとコメント。過去のリプレイは残っているが、KEI.Bとしては10日前くらいのリプレイだともうほとんど参考にならず、信頼度がかなり落ちるのだという。そのため、キャラ対策を中心に事前の練習は行なっていたとした。逆にKEI.B側が自身のプレイを読まれていると感じる場面は多くあり、この辺りは試合中に対応していったという。
オーダーの読みも外し、人対策も万全でない状況での勝利について、KEI.Bは「とにかくメンバーたちからの試合中のアドバイスがかなり機能した。実際にオーダーが外れたほかのメンバーたちの勝因もそれで、試合中に相手のクセや動きの特徴をその場でアドバイスするため、スムーズに対応ができる」と名古屋NTPOJAが現在、試合中にほかのチームメンバーたちの声を聞きながらプレイするスタイルが生きた点を強調。
今回はもう少し詳細な話として「正直なところ、最初のうちはアドバイスする側も余計なことを言ってしまったり、聞く側も慣れずに苦労した場面もあったが、チームメンバー全員で必要な情報をアドバイスしたり、メンバーからのアドバイスを聞きながらプレイするための練習を重ねたことで試合中のアドバイスの精度の向上や、聞きながらプレイする際の個々のフィルタリングなどの技術が向上した」とコメントした。
今回の試合の例では「こちらの垂直に対して、Shutoのリュウの足刀がからぶっている、などチームメイトのアドバイスがとにかく神がかっていた。特に大谷の中段アドバイスは毎回かなり刺さる」として笑いを誘った。
筆者としてはKEI.Bが当初ヴァイパーの話をしていた点について確認をしてみたところ「ヴァイパー実装のタイミングで一通りは使っている。キャラ対策の基本になるのである程度は触ったが、そのタイミングで現在使用している舞の調整がほとんどなかったので、今回は舞を継続して使うことにした」とコメント。
チームメンバー同士の仲の良さについて指摘されると「SFLが落ち着いたらみんなで旅行にいこうという話をしているので、メンバーみんなが早く遊びにいきたいと話している」とし、アドバイス含めてチームで勝利を重ねている印象がより強く感じられた。
次節、Good 8 Squadとの直接対決についての意気込みについて聞かれると「現在2位のGood 8 Squadにもし勝てれば1位抜けが濃厚になると思うので、ここでも勝てるようにチーム一丸となって頑張って勝ちたい」としてインタビューを締めくくった。
プレイオフ進出確定は名古屋NTPOJAのみ!最後まで目が離せない激闘が続く!
以上、SFL 2025、Division Sの第8節の試合の模様を紹介するとともに、MVPインタビューの様子を紹介した。なお、試合内容の詳細や配信でのインタビュー内容については、YouTubeのアーカイブをぜひチェックしてみてほしい。
本日の結果ではCAG OSAKAとVictrix FAV gamingの1戦が延長戦までもつれた接戦となり、Saishunkan SOL 熊本が10ポイント獲得したことで、Victrix FAV gamingが4位に浮上、Saishunkan SOL 熊本が5位、CAG OSAKAは6位となった。そして驚くのはCrazy Raccoonが本節0ポイントだったため、すべてのチームにまだプレイオフ進出の可能性が残る結果となったことだ。
配信でも触れられていたが、第8節を終了した段階で、現在トップに君臨する名古屋NTPOJAのプレイオフ進出が確定となった。また、2位のGood 8 Squadについても残り2節で10ポイント以上の獲得、または現在4位のVictrix FAV gamingが10ポイントでも取りこぼした瞬間にプレイオフの進出が確定するほか、3位のCrazy Raccoonは残る2節で50ポイント以上獲得すればプレイオフ進出が確定となる。
4位以下のチームについても残り2節ともに全勝すると80ポイント獲得となり、現段階でのCrazy Raccoonのポイントを上回ることができる。Victrix FAV gamingは次節のCrazy Raccoonとの試合で全勝するようなことがあれば同ポイントで並ぶことになり、プレイオフ進出の可能性が一気に跳ね上がる。また次節は、現在5位のSaishunkan SOL 熊本と6位のCAG OSAKAによる直接対決があるため、残酷なことだが、結果次第ではどちらかのチームのプレイオフ進出の目が完全になくなる可能性も見えてくる。
プレイオフ残りの1枠は順当にCrazy Raccoonが50ポイントを稼いで逃げ切る形になるのか、または下位3チームのどこかが意地を見せて一気に駆け上がるのか。Division Sはリーグ本節の終盤戦、最終日まで何が起こるか分からない激闘の展開が見られそうだ。特にVictrix FAV gamingがどれだけCrazy Raccoonを抑え込めるかがポイントになりそうだ。
©CAPCOM



































![[Amazon限定ブランド]CCL い・ろ・は・すラベルレス 2LPET ×8本 ミネラルウォーター 無味 製品画像:1位](https://m.media-amazon.com/images/I/41h0MHfvhkL._SL160_.jpg)








