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にじさんじ誹謗中傷犯、動機は「異常な承認欲求」。ANYCOLORが調査結果を公表

 にじさんじを運営するANYCOLORは10月22日、甲斐田晴さんを中心とした同社所属ライバーに対する荒らしやタグ荒らし行為、危害予告などを行なっていた人物に対し、民事/刑事責任を追及していた事案に関し、対応結果を報告した。

 刑事責任については、業務妨害罪の容疑で書類送検となり、管轄裁判所にて罰金刑が言い渡された。一方、民事責任も追及していたが、損害賠償金の支払いと今後同社および所属ライバーに関する投稿をインターネット上で行なわないことなどを条件として、和解が成立したという。

 あわせて、悪質な誹謗中傷や荒らし行為の根本的な原因や背景を多角的に理解し、効果的な対策を講じていくことを目的とし、当該人物への書面での意識調査を実施。本人の承諾の下、その調査結果を公表した。

 これによると、当該人物は20代後半の女性で、配信への執拗なコメント連投、イラストを無断利用したなりすましおよび配信の妨害、ハッシュタグを使ったグロテスク/ホラー画像および動画の拡散、リアルイベント会場に危害を加えるような内容の投稿を行なったという。

 悪質な行為に至った理由については、好きなライバーとの距離感を一方的に縮めようとしてしまったためだとし、背景には強い承認欲求と日頃のストレスがあり、精神的に不安定な状態だったとした。行為におよぶことで、おもしろがっているという感情や、ライバーが自分に反応して異常な承認欲求を満たしているといった、極めて歪んだ感情が混在していたという。

 この女性は、こういった行為が自身の未熟な人間性やインターネット利用に関する認識の甘さ、自己中心的で歪んだ承認欲求から生まれたものであり、ストレスを適切に管理できず、健全に発散できなかった結果だと振り返った。その上で、現在は深く反省しているとし、ANYCOLORや甲斐田晴さんをはじめとした所属ライバーに対して謝罪した。