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高木が吼える!オフラインの勢いで強豪Saishunkan SOL 熊本を撃破!SFL 2025 Division S 第4節レポ

本日のDivision SのマッチングはMATCH1がCAG OSAKA vs Saishunkan SOL 熊本、MATCH2がCrazy Raccoon vs Victrix FAV gaming、MATCH3がGood 8 Squad vs 名古屋NTPOJAの3試合

 9月30日、「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2025(以下、SFL 2025)」のDivision S 第4節が行なわれた。今回も初戦のMATCH1のみ、中野にあるゲーミングスペース「Red Bull Gaming Sphere Tokyo」に対戦チームの選手たち8名が全員集結し、オフラインで対戦を行なう「本節オフラインイベント」も並行して行なわれた。

 リーグ本節において、観客を入れた状態でのオフライン対戦は今年が初の試みとなっており、チケット価格は税込2,000円だが、抽選販売で当選した人のみが来場できる仕組み。総座席数は50前後で倍率は約20倍だったとしている。

 本稿ではSFL 2025 Division S 第4節のオフラインイベントを含む全試合の模様をダイジェストで簡単に紹介していく。MATCH1のオフライン会場の模様や、オフライン会場での感触などを両チームの選手たちに聞いたインタビューなども紹介する。

 そのほか、MATCH2/3、それぞれのMVP選手へのオンラインでのインタビューにて、MVP獲得の心情や現状、チームメイトの動向などを紹介していきたい。なお、以下の記事内では選手の敬称は略して記載している。

 SFL 2025全試合はYouTubeにてライブ配信を行なっているほか、アーカイブも公開されているので、試合内容の詳細などについてはこちらも確認してみてほしい。

「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2025」Division S 第4節 ☆☆18時40分より初心者必見!SFリーグ: ウォームアップ☆☆
オンラインでの実況は大和周平氏、解説はストーム久保氏が行なった
オフライン会場でのMCはNOモーションの2人が務めた

高木が吼える!えいたが決める!会場の声を武器に変えたCAG OSAKAが勝利を掴む

 MATCH1は、ホームがSaishunkan SOL 熊本、アウェイがCAG OSAKAの1戦。アウェイ側のオーダーは、先鋒が高木のブランカ、中堅がえいたの豪鬼、大将がうりょのジェイミー、リザーブはフェンりっちのブランカ。対するホーム側、Saishunkan SOL 熊本は、先鋒がまちゃぼーのリュウ、中堅はcosaのリュウ、大将はこばやんのザンギエフ、リザーブはネモのベガだ。

 先鋒戦はまちゃぼーのリュウと高木のブランカの1戦。まちゃぼーのリュウの攻めに対して高木のブランカが冷静に対応、加えてここぞというところでのSA2の使い方のうまさなどでなんと2-0ストレートで高木のブランカが勝利。まちゃぼーのリュウを撃破し、CAG OSAKAが10-0で先制した。

 間近で見ていると、まちゃぼー側はオフライン環境の中での緊張に加えて勝てるはずの試合というプレッシャーも加味している状態に感じられた。一方の高木は伸び伸びとしたプレイングに会場の声を自身の武器に変える勢い、その上でまちゃぼーの無敵技への落ち着いた対応などが見られた。

 続く中堅戦はcosaのリュウとえいたの豪鬼の1戦。cosaの立ち回りがうまく1セットを先制するも、そこからえいたの読み合いの巧さが光り、2セット目を取り返す。3セット目はフルカウントまでもつれ込む接戦をえいたの豪鬼が上回り、見事な勝利を決めてCAG OSAKAが20-0とリードを広げる展開となった。

 大将戦はこばやんのザンギエフとうりょのジェイミーの1戦。こばやんのザンギエフの圧のある圧倒的な攻めに対してうりょのジェイミーが攻め切れず、3-1でこばやんのザンギエフが見事に大将戦を決める。このこばやんの大将戦勝利により、Saishunkan SOL 熊本が20-20で同点に追いつき、延長戦が行なわれる展開となった。

 延長戦はフェンりっちのブランカとネモのベガの1戦というリーダー対決だが、ここはフェンりっちのブランカがネモのベガを制して、リーダーとして2-1でチームを勝利に導いた。

先鋒戦、高木のブランカがまちゃぼーのリュウを相手に大金星の勝利を決めた!
中堅戦もえいたの豪鬼がcosaのリュウを粉砕!
大将戦はこばやんがうりょのジェイミー相手に3-1で勝利し、同点に追いつくチームの救世主となった
延長戦、フェンりっちのブランカとネモのベガの1戦はギリギリでフェンりっちのブランカが勝利し、CAG OSAKA勝利となった

 MATCH1の試合はオフラインの会場で行なわれた。試合開始前の会場では来場者たち向けのMCとしてNOモーションの2人が登壇し、声出しの練習やトークなどで会場を温めて、試合本番に備える。前回からオフライン会場ならではの選手入場や、リーダーから観客に向けての挨拶などが行なわれており、オフラインの醍醐味を味わえる進行となっていた。

 CAG OSAKA、Saishunkan SOL 熊本の両チームとも有観客のオフライン会場ならではの立ち回りが多く見られた1戦だった。高木は試合開始前から観客に向けて声を上げて自身を鼓舞して見せたり、勝利時には高らかに吼えてから、会場の人たちとハイタッチして動き回るなど、会場に来た観客たちを楽しませるムーブが多く、それによりさらに会場が盛り上がる相乗効果を見せていた。

 えいたは試合開始前に相手チームのcosaに握手を求めるアクションを見せた。オフラインの試合ではよく見る光景だが、SFLは通常時がオンラインのためか、オフライン会場でそういう動きをする選手は今回のオフラインイベントではあまり見かけなかったのでかなり斬新に感じられた。

 インターバルについてもCAG OSAKA側がチームメイトたち全員が集まって相談するのに対して、Saishunkan SOL 熊本側は全員が持ち場を動かず、音声チャットを使用してアドバイスを行なっており、恐らくはアドバイスの内容が相手チームに聞こえないようにするなど、百戦錬磨のネモならではの戦術が垣間見えたのも印象深い。

開始前には両チームのリーダーから会場に向けての挨拶があった
勝利の瞬間に吼える高木!
勝利の勢いでファンたちとハイタッチする高木
えいたからcosaに向けて試合開始前の握手が行なわれていた
Saishunkan SOL 熊本のインターバルは全員が席を動かず、ボイスチャットを使ったアドバイスが行なわれていた。どのチームもインターバルになると選手たちが集まって会話するシーンが見られたが、恐らく会話内容を相手チームに聞かれないようにする戦術と思われる

 試合終了後は、両チームのメンバーたちから話を聞くことができた。オフラインの対決にて惜しくも敗れてしまったSaishunkan SOL 熊本のメンバーたちにオフラインでの試合の感触について尋ねると、ネモは熊本ではオフラインで観客を入れてリーグ戦を戦うイベントなどはやっていたので、あまり気にしていなかったという。一方で同じオフラインであっても普段やってる環境とはちょっと違うので、緊張が出てしまったところはあったとした。

 加えて、今日はチーム全体が勝てる試合だという意気込みだったので、逆に割と消極的な動きになってしまったのが敗因だと思うとした。

 まちゃぼーは、ネモと概ね同じとしつつ、自分の試合での反省点として、自身の動きが自信のない時の動きになってしまっていたという。その動きになってしまった理由は、本来自信があるマッチングだったのに、慣れない環境だからか、ほかの作用が働いたのか、とにかく緊張してしまい、自信のない時の動きになってしまった結果、それが悪い方向に働いてしまったとコメントしてくれた。

 cosaは、これまでにもSFLをオフラインでできたらいいなという思いが結構前からあったとしており、今回、お客さんもたくさん入ってくださって、ありがたいと感じたので、本当はすべての試合をこういう感じでやれたらいいな、と今後のSFLへの期待を語った。

 大将戦で見事に勝利したこばやんは、お客さんに入ってもらってオフラインの大会みたいにSFLの試合ができたのはすごい嬉しい気持ちがあったという。チームとしては全体的にちょっと消極的な動きになってしまい、自分の動きもそうなってたと思うが、自分自身は前回の反省があったおかげで勝てたとした。

 前回の反省について、具体的には大胆にいくところは大胆にいこうという方針を通した結果、それがうまく刺さったとしており、今後はチームとしてもっとアドバイスや勢いづけなど、もっとチームとして勝てるように頑張りたいとした。

 オーダーについて聞かれるとネモは今回は担当制で、と一言。高木にはまちゃぼー、えいたにはcosa、うりょにはこばやん、フェンりっちにはネモと決めたとシンプルにコメントした。

 まちゃぼーにとって、高木を相手にするというのは、若手の相手ということもあり、リスクマッチと言える対戦になるが、その心境について尋ねると、試合が全体的にふわふわしていたとコメント。勝てるという思いからくるメンタルの時は逆に消極的になりやすくなっていたと説明。自分が相手に勝っている部分をもっと正しく自覚しないと次からも同じミスを繰り返すので、そこを反省して次に生かすとした。

 ファンに向けての一言を伺うと、ネモは、言ってもまだ第4節なのでこれから頑張ってポイントを取り返していくとした。まちゃぼーは、今日の負けは人生トップ3に入るぐらいへこんでいるので、残りの試合に全部勝つくらいの勢いでやっていきたいとした。

 cosaは、今日折角会場に来てくれた人にも配信を見てくれた人にも不甲斐ない試合をしたなと思いつつ、反省してしっかり向き合って次からはまちゃぼーさんと同じく1度も負けないくらいの気持ちで挑むと力強くコメント。こばやんは、もっとプレッシャーのかかる場面もあると思うので、そういう時でももっといいプレイをして勝てるように頑張りたいとして、インタビューを締めくくった。

惜しくも敗れてしまったSaishunkan SOL 熊本のメンバーたち
配信でストーム久保氏も指摘していたが、試合に負けた後、cosaがえいたに向かって握手を求めており、お互いの健闘を讃えるいいシーンだった
試合終了後はファンたちとの撮影などファンサービスが行なわれていた

 続いて、勝利したCAG OSAKAのメンバーからも話を伺った。オフライン開催の感想について聞くと、フェンりっちはこれまでもCAG OSAKAを応援にきてくれたファンの前で試合した経験はあったが、今回は両チームの応援がある中での試合だったので、どちらが勝っても応援の声がすごくて、お祭り感覚だった。SFLでこういうのがあるのはいいと思いました、とした。

 えいたは、今までの傾向として1番声を出しているチームが勝っていると聞いていたので、できるだけ大きな声で応援したりしたという。実際に大きい声を出しているチームの方が観客の人たちも応援しやすいので、こちらも声を出してお客さんを味方につけるように意識したとしており、楽しむ以上に勝ちたかったので、その辺のやり方がうまくいったとオフラインイベントならではの戦略を語ってくれた。

 うりょは、自分を除く3人が勝ってくれたのは明らかに応援のおかげですと応援の力であった点を強調。ヘッドフォンをしていても、みんなの声が聴こえてくるので、その声が力になるのはあるとし、うりょとしては負けてしまったので機会があればまたやってほしいとした。

 初戦から熱い戦いを見せてくれた高木は、自分が格闘ゲームで勝てているのは視聴者や応援してくれるファンたちのおかげと一言。チャットなどのメッセージでも力になるが、やはりオフラインで直接言ってもらえるのはさらに嬉しく、力になったという。こうした声のおかげで自信をもってプレイできたのでそれが勝利につながったとコメントで感謝を示した。

 本日のオーダーについてえいたは、前日まで相手の対戦リプレイなどを見ていて、相手がジェイミーに困っているのではと予想したという。加えてジェイミーの超強豪プレイヤーの調子が悪く、あまり練習ができていなさそうだったので、うりょのジェイミーを大将に置いたとしており、データと閃きによるオーダーだった事を明かした。フェンりっちと高木のどちらが出るかについては、対リュウ戦で自信がある方が先鋒でというところで、高木の方が自信があるようだったので、先鋒で登場。実はフェンりっちはリュウ戦は苦手だが、ベガ戦には自信があったため、今回の相手のオーダーに対してキレイにハマったとした。

 高木がまちゃぼーの無敵技に対して冷静に対応したプレイについて聞くと、高木自身は本来なら起き攻めをしまくりたいタイプだが、まちゃぼーにそこは読まれていると考えており、あえて様子見という普段やらない事をしてみたらうまくハマったという。また、日本のプレイヤーがあまりやらない、SA2の使い方などについて、高木が憧れる選手の1人であるMenaRDの影響について尋ねると、大いにありますねとコメントしてくれた。

 うりょは大将戦をすべてジェイミーで挑んだが、うりょの使用キャラクターには春麗という選択肢もあったと思うが、キャラクター変更は考えなかったか聞かれると、悩みどころだったが、チームメイトと相談した上でのジェイミー続投だったことを明かした。また、追い込まれた状況でもあったので、逆転を決めるならジェイミーの方が可能性が高かったのもあるとしており、大将戦で勝利を目指した上でのジェイミー継続だったようだ。

 ファンへの一言として、フェンりっちは、ようやくリーグで勝利をお見せできたので、この勢いに乗ってこれからも勝っていきたいとした。えいたは、今年は強いえいたくんを見せ続けるのでよろしくお願いしますとにこやかにコメント。

 うりょは10月15日から実装される追加キャラクターのC.ヴァイパーについて触れ、使うと宣言。これまで通りジェイミーや春麗も使いつつ、C.ヴァイパーをやり込んでSFLでも使っていくので楽しみにしていてくださいとした。高木は「ストリートファイター6」から始めた自分の勝利を見て、視聴者の人たちも勇気をもってほしいとし、みんなが同じように挑戦する勇気をもってくれたら嬉しいとコメント。最後に、なんかちょっと上からなんですけど、と付け足して笑いを誘い、インタビューを締めくくった。

MATCH1のMVPは延長戦で勝利したフェンりっちが選ばれた
見事に勝利したCAG OSAKAのメンバーたち
フェンりっちが勝利し、チーム一丸となって喜ぶ場面は感動モノだった
試合終了後のファンサービスはかなりの行列ができていた
試合結果は30-20でCAG OSAKAの勝利となった

ボンちゃんサガット初勝利!どぐらエレナが締めてCrazy RaccoonがFAVに30-10で勝利!

 MATCH2は、ホームがVictrix FAV gaming、アウェイがCrazy Raccoonの1戦。アウェイ側のオーダーは、先鋒がかずのこのキャミィ、中堅はボンちゃんのサガット、大将はどぐらのエレナ、リザーブはShutoのリュウとなった。対するVictrix FAV gamingは、先鋒がりゅうきちの舞、中堅はもけの春麗、大将は藤村の舞、リザーブはsako。

 先鋒戦はりゅうきちの舞とかずのこのキャミィの1戦だが、ここはりゅうきちの舞の立ち回りがうまく、読み合いも刺さり、2-0勝利でVictrix FAV gamingが10-0と先制。続く中堅戦、もけの春麗とボンちゃんのサガットによる1戦。両者ともSFL2025ではまだ初勝利がない状況だが、フルセットフルカウントの接戦をボンちゃんのサガットが制し、見事にサガットでの「タイガー初勝利」を掴み取った。チームとしては10-10でCrazy Raccoonが追いつく展開となった。

 そして迎えた大将戦、どぐらのエレナと藤村の舞の1戦だが、ここはどぐらのエレナが好調で3-0ストレートで勝利し、チームとしてはCrazy Raccoonが30-10でVictrix FAV gamingに勝利した。

先鋒戦、りゅうきちの舞とかずのこのキャミィの1戦はりゅうきちの舞が2-0ストレートで勝利
中堅戦はもけの春麗とボンちゃんのサガットの1戦はボンちゃんのサガットが接戦を制してついに「タイガー初勝利」!
大将戦は藤村の舞とどぐらのエレナの1戦で、どぐらのエレナが3-0ストレートで勝利を決めた
結果は30-10でCrazy RaccoonがVictrix FAV gamingに勝利

 MATCH2のMVPにはCrazy Raccoonのどぐらが選ばれた。MVPの率直な感想を聞くと、今日はアウェイで大将ということで準備したかったが、イベントなどもあってあまり十分な準備ができなかったという。しかし、前節の名古屋NTPOJAとの対戦時の準備が活きたことで勝利できたと語った。

 チームオーダーについて伺うと、大将戦で舞にいけるキャラということで、Shutoとどぐらのどちらかが大将に出ることになっていたが、Shutoはリュウに変えたばかりなので、ここはどぐらのエレナが大将で出ることにしたという。

 今回はボンちゃんのサガットが初勝利を果たしたシーンが印象的だったので、チームメンバーから見てのボンちゃんのサガットの完成度はどのような印象だったか聞いてみると、どぐらは、チームとして見ても、ボンちゃんのサガットの完成度はずっと高かったのだが、試合の終盤での競り合いでなぜか競り負ける事が多かった点が気になっていたという。

 どぐらは、大会で勝つにはテクニカルな要素と強さ以外の何か別の謎の要素が必要だと思っていたが、最近になってようやくその大会で勝つための何かがボンちゃんのサガットにも見えてきた雰囲気が出ていたとし、その成果が今日の試合で発揮されたとしている。

 どぐらは最近ベガだけでなく、エレナを使っており、ほかにもsakoなどいろいろな選手が使っているが、どぐらの思うエレナの強さについて尋ねると、とにかくリーチが長いので立ち回りが強い点を挙げた。加えてエレナのメインはしゃがみ中足となるが、どぐらが得意なヒット確認が生きるのでその良さが出やすいという。

 たとえとしてどぐらが前作「ストリートファイターV」の時に愛用していたベガの大パンチを挙げ、当時これもヒット確認が必須だったが、どぐら自身はこれが得意だったので、同じような使い方で戦えるのが魅力として、どぐらの使用感とマッチするエレナの魅力を語った。

 次回、CAG OSAKA戦への意気込みについて聞かれると、今日の試合でSaishunkan SOL 熊本相手にアウェイで勝ったのを見て、かなり勢いがあると感じたので、この勢いを抑えていきたいとしてインタビューを締めくくった。

MVPはCrazy Raccoonのどぐら!
舞対策だけでなく、藤村の人読みもバッチリだったようだ

名古屋NTPOJAにはジュリが刺さる!ぷげらジュリの大将戦勝利でGood 8 Squadが勝利

 MATCH3は、ホームが名古屋NTPOJA、アウェイがGood 8 Squadの上位2チームの直接対決。アウェイ側のオーダーは先鋒がさはらのエド、中堅はガチくんのラシード、大将はぷげらのサガット……ではなくジュリ、リザーブはカワノの豪鬼となった。対する名古屋NTPOJAは先鋒にKEI.Bの舞、中堅はSeiyaの春麗、大将は大谷のケン、リザーブはもっちーだ。

 先鋒戦はKEI.Bの舞とさはらのエドの1戦で、KEI.Bの舞がさはらのエド対策を見せ、フルセットフルカウントのギリギリの接戦ながらも2-1で勝利し、自身の全勝記録を伸ばした。チームとしては名古屋NTPOJAが10-0で先制。続く中堅戦はSeiyaの春麗に対してガチくんのラシードが圧倒する動きを見せて2-0ストレートで勝利。10-10でGood 8 Squadがポイントを取り返す展開となった。

 大将戦は大谷のケンとぷげらのジュリの1戦。ぷげらのジュリが2-0で追い込んでから大谷のケンがギリギリを制して2-1と取り返すも、その後は再度ぷげらのジュリがキッチリ抑えてリーサル。3-1勝利で大将戦を制し、Good 8 Squadが30-10で勝利を飾った。

先鋒戦は好調のさはらのエドが、KEI.Bの舞に返り討ちに合う
中堅戦はSeiyaの春麗をガチくんのラシードが完封!
大将戦、ぷげらのジュリに大谷のケンが挑むが3-1でぷげらのジュリが勝利を掴む
試合は30-10でGood 8 Squadが名古屋NTPOJAに勝利した

 MATCH3のMVPは、Good 8 Squadのぷげらとなった。

 大将戦の勝利について率直な感想を伺うと、前回、個人的には手痛い負けをしてしまって、どうしたものかなと思い、試合の練習とか中身だけでなく、生活のリズムを変えるなど、いろいろ変えてポジティブな気持ちで本番に挑んだのがよかった。今回は大将を任されたので、頑として応えないといかんなと気合い入れて受けて臨んで結果を出せたとし、試合以外にもいろいろとリフレッシュしたことが成果につながったことを語ってくれた。

 今回の使用キャラクターがジュリで、ここまで話題にしてきたサガットを出さなかった理由について尋ねると、練習では使ってます!と強調。練習で使わなくなったら使わなくなるが、まだサガットの出番はあるとコメント。加えて、サガットというキャラクターは相手次第なので、ホームでこそ生きるキャラクターとした。

 今回ジュリのピックについて詳しく尋ねると、名古屋NTPOJAのメンバーが使うキャラクターに対しては、どのキャラが来た場合でもジュリで対応できるので、アウェイの場面ということもあってジュリをピックしたという。この辺りは相手チームのキャラクター次第で、ベガがいい場合もあるとしており、今後もアウェイではこの2キャラが中心で、ホームではサガットが出る場面もありそうだ。

 加えて、配信などで触れていた10月15日から実装される追加キャラクターのC.ヴァイパーについて触れると、すごく使いたいとテンション高めに語り、実装直後からやり込んで早めに実戦投入したい意向を示した。

 次回はオフラインでの参戦となる件について聞くと、次回はVictrix FAV gamingとのオフライン対戦になるが、相手チームのメンバーがみんな仲良しプレイヤーたちばかりなので、水掛け論になりながらの対戦になるので、会場に来るファンの人たちは楽しみにしておいてほしいとしてインタビューを締めくくった。

MATCH3のMVPはGood 8 Squadのぷげら
配信時のインタビューでは終始真面目な回答で、ストーム久保氏も動揺していた

Good 8 Squadが独走態勢か?次回F Division第4節は10月3日!

 以上、SFL 2025、Division Sの第4節の試合の模様を紹介するとともに、MATCH1のオフラインイベントの様子や選手たちの声、MATCH2/3のMVPインタビューの様子を紹介した。なお、いつも触れているが、試合内容の詳細や配信でのインタビュー内容については、YouTubeのアーカイブをぜひチェックしてみてほしい。筆者も毎回2度くらい見直すが、試合内容もインタビューも最高に面白いのでおススメだ。

 第4節を終えて、Division Sは上位の直接対決をGood 8 Squadが制したことで、ついにGood 8 Squadが今季初となるトップに躍り出た。2位の名古屋NTPOJA、3位のSaishunkan SOL 熊本、4位のCrazy Raccoonの3チームがいずれも90ポイントで、そのポイント差は20なのでまだまだ予断は許さない。

 さらに5位のVictrix FAV gaming、6位のCAG OSAKAがいずれも70ポイントでここも4位と20ポイント差のため、第5節の折り返し地点でどのようなポイント差になっていくのかは要注目だ。ここでGood 8 Squadの独走態勢に待ったをかけられれば、どのチームが1位になるのかはまだ先が見えない状況と言えるからだ。今後の展開にも注目していきたいところだ。

本日の結果。3試合ともアウェイ側が30-10で勝利という結果となった
第4節を終えての順位表。Good 8 Squadが20ポイントリードでトップとなった
次回F Divisionの第4節は10月3日の金曜に行なわれる
Saishunkan SOL 熊本の物販の様子。Tシャツの種類が多かったり、靴下などアイテムのバリエーションが豊富
帰宅時にパブリックビューイング中の観客たちに声を掛けて去っていくCAG OSAKAのメンバーたち
会場にはストリートファイターシリーズではお馴染みの強豪プレイヤーであり、アーティストの歌広場淳氏が応援に訪れていた。歌広場氏は過去にフェンりっちから指導を受けていたこともあってか、CAG OSAKAを全力応援していた
本日のオフラインイベントの看板