イベントレポート

より高フレームレート/高画質なDLSS 4.5など、NVIDIAが最新技術をデモ

 NVIDIAは、CES 2026にあわせてイベントや展示を実施。その中で、同社の最新技術などを紹介するデモショーケースを開催した。

 コンシューマ関連の機能では、G-SYNC PulsarやDLSS 4.5のデモが行なわれた。G-SYNC Pulsarは、可変リフレッシュレートや可変オーバードライブ技術などを組み合わせることで、画面内の物体が動いたときのモーションブラーを抑える技術。2024年の始めに発表自体はされていたが、約2年越しで対応モニターが投入されることとなった。

オーバーウォッチ2を使ったデモでは、特にオブジェクトに追従して移動する文字などでその効果が確認できた

 DLSS 4.5は、ディープラーニングを使った超解像技術の最新版。GeForce RTX 50シリーズとともに発表されたDLSS 4では、1枚のフレームから最大3枚の補完フレームを生成する「Multi Frame Generation」が導入されたが、今回のDLSS 4.5ではこれが最大5枚までに引き上がる。加えて、状況に応じてフレーム生成数を動的に変える「Dynamic Multi Frame Generation」も新たに導入される。

 あわせて、Transformerモデルを使った超解像エンジンが第2世代へとアップデート。映り込みや火花のようなパーティクルの表現、移動するオブジェクトのエッジ表現などが改善される。

DLSS 4とDLSS 4.5の比較
6倍のMulti Frame Generationも可能に
超解像エンジンの比較。こちらは旧型エンジン(画面の一部を拡大)
こちらは新型エンジン。火の粉のパーティクルや地面の表現などは改善が分かりやすい

 また、自律的なAIアバターを実現するNVIDIA ACEをゲームに適用したデモも行なわれていた。「Total War: PHARAOH」の例では、NVIDIA ACEを使ったAIアドバイザーがゲーム内に出現。ゲーム内の情報を読み取りながら、ゲームプレイをアシストする様子が実演された。

 「PUBG: BATTLEGROUNDS」の例では、AIチームメイトと音声でやりとりしながら、アイテムを探してもらったり、一緒に戦闘したりする様子がデモされた。

Total War: PHARAOHのデモ
AIアバターにアドバイスをもらいながらゲームを進められる
PUBG: BATTLEGROUNDSのデモ
AIチームメイトと音声会話しながら協力して勝利を目指す

 クラウドゲーミングサービスの「GeForce NOW」関連では、今回新たにLinux、Amazon Fire TVスティック向けアプリを提供することを発表。加えて、入力デバイスとして一部のフライトコントローラも利用可能となり、フライトシミュレータなどがよりプレイしやすくなる。

Linux向けアプリを新たに提供
Ultimateプランでは5K/120fpsでのプレイも可能だ(Linux以外でも利用可能)
Amazon Fire TVスティック向けアプリも登場
一部のフライトコントローラも使えるようになる
MacやハンドヘルドゲーミングPCでもGeForce NOWが利用可能だ

 そのほか開発者向け技術では、同社の小型AIスーパーコンピュータ「DGX Spark」を活用したデモを多数実施。DGX Sparkをそのまま利用するだけでなく、ほかのPCと併用してAI処理をオフロードする使い方も紹介されていた。

LLM(大規模言語モデル)の推論をNVFP4を活用して高速化するデモ。より省メモリで素早く処理を行なえる
DGX Spark 2台を連結して利用していた
音声と映像の情報を使ったAIアシスタントのデモ。DGX Sparkで構築されている
複数のAIモデルを組み合わせて実現
クラウド上などにNVIDIA GPUインスタンスを構築できるNVIDIA Brevのデモ
ローカルのDGX Sparkを連携してリモートアクセスすることも可能
ComfyUIのAI処理をDGX Sparkにオフロードし高速化を図るデモ
古いゲームのリマスターをアシストするRTX Remixのデモ。ComfyUIの処理をDGX Sparkにオフロードし、作業を効率化
リマスターの前後比較(左が前、右が後)。マテリアルや反射効果などがリッチに
ComfyUIへのRTX Video Super Resolutionの統合や、動画/音声生成モデルLTX-2でのNVFP4のサポートなどにより、4KのAI動画生成が高速化
簡単な3Dレイアウトから高品質な画像を生成。DGX Sparkだけでなく、GeForce RTX、NVIDIA RTXでも利用できる
最初と最後のフレームにあたる画像を生成すれば、それに沿った4K映像をAIが生成してくれる