イベントレポート

AMD、Ryzen AI Max 300シリーズにGPU重視版追加

Ryzen AI Max 300シリーズ(写真提供: AMD)

 米AMDのリサ・スーCEOは1月5日(現地時間)、CESの前日基調講演に登壇し、最新製品などに関しての発表を行なった。この中で昨年(2025年)のCESで発表されたRyzen AI Max 300シリーズ(開発コードネーム: Strix Halo)の追加SKUを発表した。

 Ryzen AI Max 300シリーズは、Ryzen AI 300/400シリーズと同じZen 5アーキテクチャのCPUを採用。CU(Compute Unit)が最大40コアのGPUを内蔵することで、dGPUにも匹敵するようなスペックを実現しているのが特徴となる。

Ryzen AI Max 300シリーズの特徴(出典: LEADING THE AI PC AND GAMING、AMD)

 Strix Haloの開発コードネームで知られてきたRyzen AI Max 300シリーズは、2025年のCESで発表され、多くの搭載製品が登場した。最大16コアのZen 5 CPUコア、最大40CUのRadeon GPUという強力なスペックでありながら、1つのSoCとして提供されている。これにより、薄型ノートPCやミニPCといったフォームファクタでもワークステーションに匹敵する性能を実現した。

 こうした小型ワークステーションPCは、3D CAD/CAMといった従来型のワークステーションアプリだけでなく、生成AIのLLMを動かす、あるいは生成AIアプリケーションを作成する環境としても人気を集めており、Ryzen AI Max 300シリーズを搭載したノートPCやミニPCなどが多数発表された。

【表1】Ryzen AI Max 300シリーズの追加SKU、赤字の2製品が追加されたSKU(AMDの資料などより筆者作製)
ModelCores/ThreadsMax BoostNPUGraphics CUsGPU TFLOPS
Ryzen AI Max+ 39516/325.1GHz50TOPS4060
Ryzen AI Max+ 39212/245GHz50TOPS4060
Ryzen AI Max 3908/165GHz50TOPS3248
Ryzen AI Max+ 3888/165GHz50TOPS4060
Ryzen AI Max 3858/165GHz50TOPS3248

 AMDとしてはこうした動きに乗り、新たに「Ryzen AI Max+ 392」と「Ryzen AI Max+ 388」を追加することを発表した。CPUコアは、前者が12コア/24スレッド、後者が8コア/16スレッドとなる。いずれも50TOPSのNPU、40CUのGPU(60TFLOPS)を搭載する。

 Ryzen AI Max+ 395に比べてCPUコアを減らしているが、GPUは同じ40CUになっている。つまり、ワークステーションPCのアプリケーションやAI推論向けを意識したモデルと言える。

既に販売されているシステムなどを含むRyzen AI Max 300シリーズ採用製品(出典: LEADING THE AI PC AND GAMING、AMD)