イベントレポート

ASUS/ROG、世界最速610HzモニターやThunderblot 5対応eGPUドックを発表

ROG Strix Ace XG248Q5G

 ASUSは、COMPUTEX 2025開催に合わせてメディアイベント「ASUS&ROG Media Day」を開催し、「ROG」ブランドおよび「TUF」ブランドのゲーミングPCやゲーミングモニター、キーボードやマウスなどゲーミングデバイスの新製品を発表した。

ROG Strix Ace XG248Q5G

 「ROG Strix Ace XG248Q5G」は、リフレッシュレートが最大610Hzと世界最速を謳うゲーミングモニター。

 サイズは24.1型、表示解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)。「Super TN」パネルを採用することで、リフレッシュレートは最大610Hz、応答速度は0.1ms(最小)、入力遅延は0.8msを実現。DCI-P3カバー率90%と、従来のTNパネルとは一線を画す発色性能も備えている。

 また、ASUS独自のモーションブラー低減技術「ELMB(Extreme Low Motion Blur)」を進化させた「ELMB 2」を採用することで、モーションブラーを低減しつつ、競合製品に比べて65%輝度が高いという。このほか、スタンド部分が従来より30%小さくなり、デスクスペースをより有効に活用できるとのこと。

側面
後方
スタンド
Super TNパネルを採用し、リフレッシュレート最大610Hzに対応
応答速度は0.1ms(最小)、入力遅延は0.8ms。DCI-P3カバー率は90%
独自のモーションブラー低減技術「ELMB 2」採用で、モーションブラーを低減しつつ、競合製品より65%輝度が高い

ASUS TUF Gaming T500

ASUS TUF Gaming T500

 「ASUS TUF Gaming T500」は、ASUSのゲーミングブランド TUF GamingシリーズのゲーミングデスクトップPC。ノートPC向けプロセッサのCore i7-13620H(最大)と、GeForce RTX 5060 Ti搭載ビデオカード(最大)を組み合わせることで、省スペース性を高めたゲーミングデスクトップPCとなっている。

 ROGブランドのデスクトップPCほど派手ではないが、前面にはAURA Sync対応のイルミネーションを搭載。左側面パネルは内部が見えるアクリルパネルと、中が見えないメタルパネルのいずれかを選択できる。

 プロセッサは、3本の銅製ヒートパイプを利用したヒートシンクと90mmファンを利用して強力に冷却。同時にこの空冷ファンでケース内のエアフローも確保する。

 メモリはDDR5-5200を最大32GB搭載可能。内蔵ストレージはPCIe 4.0 SSDに対応し、容量は512GBまたは1TB。M.2 2280準拠のM.2ポートは2ポートしており、M.2 SSDの増設も可能。このほか、Wi-Fi用のM.2やSATAも2つずつ用意。拡張スロットはビデオカード装着用のPCI Express 4.0 x8スロットを1スロット備えている。電源ユニットは、330Wまたは500Wの80PLUS Platinum電源を搭載。サイズは155.5×296.4×356.8mm、重量は5.9kg。

正面
左側面
背面
右側面
前面ポート
左側面パネルは、アクリルパネルとメタルパネルを選択できる
ノートPC向けプロセッサのCore i7-13620H(最大)を採用することで、省スペース性を高めている
GeForce RTX 5060Ti搭載ビデオカード(最大)により、ノートPCよりも優れたゲーミング性能を発揮

ROG XG Station 3

ROG XG Station 3

 「ROG XG Station 3」は、ビデオカードの外付けドック最新モデル。PCとの接続インターフェイスがThunderbolt 5に強化されたことで、データ転送速度が最大80Gbpsに高速化しており、ビデオカードの性能をより高く引き出せるようになった。

 実際に、GeForce RTX 4090搭載ビデオカードを装着して利用すると、モバイル向けのGeForce RTX 4090 Laptop GPUよりも優れた描画性能を発揮し、GeForce RTX 4090搭載ビデオカードをデスクトップPCに装着した場合と比べてもパフォーマンスは肉薄するという。

 また、ASUS独自のビデオカード裏面配線ソリューション「BTF(Back-To-the-Future)」に対応する点も特徴。そのため、ビデオカードを覆うカバーがなく、いわゆる“まな板”的にビデオカードを装着して利用するため、見た目にもかなりインパクトがある。搭載可能なビデオカードは、BTF対応のGeForce RTX 50シリーズまたはRadeon RX 9000シリーズとなる。

ビデオカードを覆うカバーはなく、裸のまま装着して利用するためインパクト抜群
ASUSのBTFビデオカードに対応しており、別途補助電源ケーブルを接続せず利用できる
ユニットには電源やUSB Type-Cポートを内蔵
PC接続インターフェイスにThunderbolt 5を採用
Thunderbolt 5採用により、ビデオカードの性能をより高く引き出せる

ROG Falcata

ROG Falcata

 「ROG Falcata」は、75%サイズのゲーミングキーボード新モデル。最大の特徴は、キーボード中央で左右に分割して利用できる点。合体させて通常のキーボードとして、また左右を分離してセパレートスタイルのキーボードとして利用できる。また、キーボードの左側だけで利用も可能で、ゲームプレイ時には左側のみ利用することでプレイ環境を高められる。

 なお、キーボードの右側は単体では利用はできない。右側を利用する場合には、合体、分離問わずUSBケーブルで双方を接続する必要がある。

 キースイッチには、「ROG HFX V2 Magnetic Switch」を採用。新しいROG Hall Sensorの採用によってノイズを低減し、高精度かつ正確な入力が検知できるとのこと。また、キーボード左のホイールを利用し、アクチュエーションポイントを0.1~3.5mmの間で0.01mm単位で調節できる。

 PCとの接続は、Bluetooth 5.0、2.4GHz無線、USB 2.0接続に対応。無線接続時には、ポーリングレートが8,000HzのROG SpeedNova 8K対応により、クリックレスポンスが速く、バッテリ駆動時間も延びるという。バッテリ駆動時間は最大610時間。

 サイズは327×127×38mm、重量は941g。

左右を分割した様子
奥のUSBケーブルを外し左側だけ利用することでゲームプレイ環境を高められる
左右同時に利用するには、合体分割問わず、奥のLINKポートをUSBケーブルで接続する必要がある
キースイッチは「ROG HFX V2 Magnetic Switch」を採用
キーボード左のホイールで、キーのアクチュエーションポイントなどを調節できる
アクチュエーションポイントを0.1~3.5mmの間で0.01mm単位で調節可能
ROG SpeedNova 8K対応により、無線接続でもクリックレスポンスが速く、バッテリ駆動時間も延びる

ROG Harpe II Ace

ROG Harpe II Ace

 「ROG Harpe II Ace」は、プロeスポーツプレーヤーのDemon1氏と共同開発した、重量わずか48gの超軽量ゲーミングマウス。バイオベースのナイロン素材を採用することで、この軽さを実現するとともに、耐久性も高めている。

 軽いだけでなくパフォーマンスもプロレベル。光学センサーは42,000dpiのROG AimPoint Proを採用。スイッチにはクリック1億回の耐久性を誇るROG Optical Micro Switchを採用。ポーリングレートが8,000HzのROG SpeedNova 8K対応で、無線接続でも優れた感度と操作性を実現している。

 PCとの接続は、Bluetooth 5.1、2.4GHz無線、USB 2.0接続に対応。サイズは126.1×63.9×39.7mm。

バイオベースのナイロン素材を採用することで、圧倒的な軽さと優れた耐久性を実現
実測で47.5gと48gを切る圧倒的な軽さを実現
光学センサーは42,000dpiのROG AimPoint Proを採用
左側面
右側面
ROG Falcata同様にROG SpeedNova 8K対応で、無線接続でも優れた感度と操作性を実現