イベントレポート
LenovoブランドのノートPCやスマートフォン新モデルを展示
(2015/1/10 06:00)
Lenovoは、2015 International CESに合わせて多数の新製品を発表した。そのうちThinkPadシリーズについてはこちらの記事で紹介しているので、本稿ではThinkPadブランド以外の新製品を、写真を中心に紹介する。
YOGA 3
「YOGA 3」は液晶が360度開閉し、4種類のモードで利用できる2-in-1ノート「YOGA」シリーズ新モデル。11型液晶搭載モデルと14型液晶搭載モデルをラインナップする。先に登場済みのYOGA 3 Proと異なり、従来までと同様の板状2軸ヒンジを利用した液晶開閉機構を備えるミドルレンジモデルとなる。
ヒンジ形状はYOGA 3 Proで採用された「ウォッチバンドヒンジ」ではないが、2つの回転軸が常に同時に動くように従来モデルからは変更されており、YOGA 3 Pro同様に液晶とキーボード部をほぼ水平な状態に開けるようになっている。また、角度によって発生していたヒンジ部のぐらつきも解消されている。
搭載CPUは、11型モデルがCore M、14型モデルが第5世代Coreプロセッサとなる。展示機では、11型モデルがCore M-5Y10、14型モデルがCore i3-4030Uを搭載していた。詳しい製品の仕様は、11型モデルがこちら、14型モデルがこちらの記事のとおりとなる。発売時期は、北米市場では2015年3月を予定しているが、日本での発売日や価格は未定。
FLEX 3
エントリー向けノートPC「FLEX」シリーズ新モデル「FLEX 3」。11型液晶、14型液晶、15型液晶を搭載する3製品をラインナップする。
従来のFLEXシリーズは、液晶が300度まで開き、クラムシェルモードとスタンドモードの2モードでの利用が可能となっていた。それに対しFLEX 3は、YOGAシリーズ同様液晶が360度開くようになり、タブレットモードやテントモードなど全4モードで利用できるようになった。仕様的にはYOGAと同じだが、ブランドはFLEXを継承している。
液晶解像度は、標準仕様では全モデル1,366×768ドットとなるが、14型と15型はオプションで1,920×1,080ドットの液晶パネルを選択可能。液晶の方式は、11型のみTN方式で、15型と15型はIPS方式を採用する。搭載CPUは、11型がAtom/Celeron/Pentiumで、14型と15型が第5世代Coreプロセッサとなる。メインメモリは全モデルとも最大8GB。ストレージは11型モデルが64GBのeMMCまたは1TBのHDDまたは500GBのハイブリッドHDD、14型と15型モデルが1TBのHDDまたは1TBのハイブリッドHDDを搭載。14型と15型ではNVIDIAの次世代GPUも選択できる。
インターフェイスは、11型モデルがUSB 3.0×1、USB 2.0×1、HDMI、SDカードスロット、有線LAN、14型および15型モデルがUSB 3.0×2、USB 2.0×1、HDMI、SDカードスロットなどとなる。
本体サイズと重量は、11型モデルが299×209×21.8mm(幅×奥行き×高さ)で1.4kg、14型モデルが340×230×21.5mm(同)で1.95kg、15型モデルが385×260×22.2mm(同)で2.3kgとなる。発売時期は2015年5月を予定しており、価格は11型モデルが399ドルから、14型モデルが549ドルから、15型モデルが579ドルから。日本での発売や価格は未定。
U31、U41
U31およびU41は、比較的スペックが高く、映像や音楽などエンターテインメント用途での活用をターゲットとしたアッパーミドルレンジのノートPCだ。液晶にはタッチパネルを搭載せず、YOGAシリーズのような180度を超える液晶開閉機構も備えておらず、純粋なノートPCとなっている。U31は、13.3型液晶を搭載するモデルで、U41は14型液晶を搭載するモデルとなる。
搭載CPUは、双方とも第5世代Coreプロセッサを採用し、Core i7まで選択できる。メモリは最大8GBで、NVIDIAの次世代GPUも搭載できる。ストレージは、256GBのSSD、500GBまたは1TBのHDD、1TBのハイブリッドHDDから選択可能。
インターフェイスは、USB 3.0×2、USB 2.0×1、HDMI、SDカードスロット、有線LANなどを用意する。
本体サイズと重量は、U31が323×230×19.3mm(同)で1.5kg、U41が340×240×19.5mm(同)で1.8kg。こちらは日本も含めて発売時期や価格は未定となっている。
P90
P90は、SoCにIntelのAtom Z3560を採用するスマートフォンだ。Intel製の5モードLTEモデム「XMM 7262」を搭載しており、Lenovo初となるIntel製SoC採用のLTE対応スマートフォンとなる。本体デザインは比較的オーソドックスで、背面はなだらかなラウンド形状となっている。
液晶は5.5型フルHD(1,080×1,920ドット)のIPSパネルを採用。メモリは2GB、ストレージは32GB搭載。LTEはCategory 4対応で、下り最大150Mbpsのデータ通信が可能。対応バンド数はFDD LTE バンド1/3/7/20。IEEE 802.11ac/a/b/g/nおよびBluetooth 4.0 LEにも対応する。カメラ機能は、背面が1,300万画素のカメラで光学手ブレ補正に対応。前面は500万画素となる。バッテリ容量は4,000mAhとなかなか大容量だ。ただし現時点ではバッテリ駆動時間は確定していない。
本体サイズは、77.4×150×8.5mm(同)、重量は156g。発売時期は2015年2月を予定しており、価格は未定。
VIBE X2 Pro
VIVE X2 Proは、2014年9月にドイツで開催されたIFAにおいて発表したスマートフォン「VIVE X2」の上位モデルとなる。
側面のポップなカラーを重ね合わせた比較的派手なカラーリングと、背面や側面などが直線的でフラットな板状のデザインが特徴的な筐体となっている。液晶は5.3型フルHD(1,080×1,920ドット)で、広視野角パネルを採用。SoCはオクタコアプロセッサのSnapdragon 615(1.5GHz)を採用しており、従来モデルより性能が向上。RAMは2GB、ストレージは32GBと、全体的にスペックが向上しており、ミドルレンジよりやや上のゾーンに位置付けられる仕様と言える。
LTEはCategory 4に対応し、下り最大150Mbpsのデータ通信が可能。対応バンド数はFDD LTE バンド1/3/7/20。デュアルSIMスロット搭載も特徴の1つ。無線機能としては、IEEE 802.11ac/a/b/g/nおよびBluetooth 4.0 LEにも対応する。バッテリ容量は2,140mAh。
カメラ機能は、前面、背面ともに1,300万画素と高画質のカメラとなっている。どちらもほぼ同等の画質の写真が撮影できる。また、オプションとしてヘッドフォンジャックに差して利用する自撮り用リング型フラッシュ「VIBE Xtension Selfie Flash」も用意される。こういった仕様によって、自撮りもより活用できるはずだ。
本体サイズは71.0×146.3×6.95mm(同)、重量は140g。発売時期は2015年4月を予定しており、価格は未定。