イベントレポート

次世代GeForce搭載!「Alienware Area-51」を再び冠したゲーミングPC登場

Alienware Area-51 Desktop

 Dell Technologies(以下Dell)は、CESに合わせて報道発表を行ない、「Alienware Area-51」という、かつてAlienwareブランドの中でもハイエンド製品に使われていたブランド名称を冠したデスクトップPCとノートブックPCを発表した。

 どちらもCore Ultraシリーズ2とNVIDIAの次世代GeForce GPUを搭載しており、強力なスペックになっている。

「Alienware Area-51」の名称を復活させたAlienware Area-51 Desktop、NVIDIA 次世代GeForceを搭載

Alienware Area-51 Desktop、モニターはAlienware 32 4K QD-OLED Gaming Monitor

 Alienware Area-51 Desktopは、1998年からAlienwareが販売してきた「Area-51」の名称を復活させたハイエンドデスクトップゲーミングPC。Area-51は、従来Alienwareのハイエンド製品に冠されてきたブランド名で、今回それがデスクトップPC、ノートPCそれぞれで復活した形になる。

過去のAlienware Area-51ブランドのハイエンドデスクトップ
2003年発売のPREDATOR
2006年発売のPREDATOR2
2009年発売のPHOBOS
2014年発売のCENTAURI

 Alienware Area-51 Desktopは約80Lと大きめの筐体サイズになっており、1,500Wないしは800Wの電源(ATX12VO)を搭載しており、強力なCPUやGPUを搭載することも可能になっている。

 CPUにCore Ultra 200K/200S(Arrow Lake)を採用し、ビデオカードにはNVIDIAの次世代GeForceが採用されており、いずれもハイエンド構成が可能になっている。

Alienware Area-51 Desktopの内部
背面ポート

 熱設計に関しても、消費電力の大きなCPU/GPUを効率よく冷却することに配慮されており、360mmないしは240mmの液冷システムが採用されている。さらに、筐体内部の3種類の異なるファンにより効率よい冷却が可能になっている。

 具体的には140mmの2つのファンはGPUを直接冷やし、180mmの2つのファンは前面から吸気してGPU、CPU、メモリ全体を冷却する。上部には120mmの2つないしは3つのファンは装着されており、液冷と空冷をうまく組み合わせることで冷却効率を高めている。

Alienware Area-51 Desktopに利用されているパーツ群
マザーボード
液冷ユニット

 こうした電源ユニット、CPU、GPUだけでなくマザーボード、SSD、メモリ、液冷といったコンポーネントはいずれも業界標準のパーツが採用されており、将来的にサードパーティのパーツも含めて交換可能なように配慮されている。筐体の内部にはQRコードが張られており、それをスマートフォンなどで読み込むことで交換方法、修理方法などを示したビデオを表示させることが可能だ。

 Alienware Area-51 Desktopは、第1四半期中にいくつかの構成において提供開始予定で、より多くのGPU構成は出荷後に揃うようだ。価格はNVIDIAのハイエンド次世代GeForceを搭載したモデルが4,499ドルからとなる。

Alienware Aurora Desktopの2025年版、モニターは同時に発表されたAlienware 27 4K QD-OLED Gaming Monitor

 また、発売中のAlienware Aurora Desktopの2025年リフレッシュモデルも明らかにした。CPUがCore Ultra 200K/Sにアップグレードされ、GPUも次世代NVIDIA GeForceへとアップグレードされる。第1四半期中に出荷予定で価格は未定。

【表1】Alienware Area-51 Desktop(2025)とAlienware Aurora Desktop(2025)のスペック(Dell社の資料より筆者作成)
Alienware Area-51 Desktop(2025)Alienware Aurora Desktop(2025)
CPUCore Ultra 200K/200SCore Ultra 200K/200S
dGPU次世代GeForce Desktop GPU次世代GeForce Desktop GPU
メモリ最大64GB(DDR5-6400/XMP)/2xUDIMM最大64GB(DDR5-6400/XMP)/2xUDIMM
ストレージ最大4TB(PCIe Gen 4)+4TB(PCIe Gen 4)最大8TB(2x4TB)
イーサネット2.5Gbps2.5Gbps
Wi-Fi/BluetoothモジュールWi-Fi 7/Bluetooth 5.4Wi-Fi 7/Bluetooth 5.4
サイズ231.6×610.5×569mm(80.5L)197×454.8×418mm(35.9L)
重量34.5kg15.374kg
OSWindows 11Windows 11

16型と18型の選択肢が用意されている、Alienware 16/18 Area-51 Laptop

 Alienware 16/18 Area-51 Laptopは、従来はAlienware m16/m18として販売されていたハイエンドゲーミングノートPCの後継製品。いずれの製品もSoCは、Core Ultra 200HXに強化されており、Core Ultra 9 275HX(24コア)ないしはCore Ultra 7 255HX(20コア)から選択することができる。

Alienware 16/18 Area-51 Laptop

 dGPUは、現時点では未発表のNVIDIA 次世代GeForce Laptop GPUとなる予定だが、現時点ではどのSKUが採用されるのかなどは未公表だ。メモリは最大64GBのDDR5-6400で、2つのSO-DIMMソケットを利用してメモリを実装することが可能になっている。ストレージは4TBのSSDが3つの最大12TBとなっている。

2つのディスプレイサイズがあるAlienware 16/18 Area-51 Laptop
背面ポート
本体側面

 両製品の違いは、シンプルにディスプレイサイズ(16型と18型)とそれに伴って筐体のサイズが違っていることになる。ディスプレイサイズは異なるが解像度は同じWQXGA(2,560×1,600ドット)で、16型の方は240Hz、18型の方は300Hzのリフレッシュレートに対応していることが大きな違いになる。どちらもDCI-P3 100%の色域をカバーし、NVIDIA G-Sync+Advanced Optimusに対応している。重量は16型が3.45kg、18型が4.46kg。

 いずれの製品も第1四半期の終わりまでに提供が開始される予定で、ディスクリートGPU(dGPU)に関しては発売後に選択できるSKUが増える見通し。発売時の価格は次世代GeForceのハイエンドモデルを搭載したモデルが3,199ドルからになり、後にGPUの追加SKUが用意されると、1,999ドルからという価格になる見通し。

【表2】Alienware 16/18 Area-51 Laptopのスペック(Dellの資料より筆者作成)
Alienware 16 Area-51 LaptopAlienware 18 Area-51 Laptop
CPUCore Ultra 200HXCore Ultra 200HX
dGPU次世代GeForce Laptop GPU次世代GeForce Laptop GPU
メモリ最大64GB(DDR5-6400)/2×SO-DIMM最大64GB(DDR5-6400)/2×SO-DIMM
ストレージ最大12TB(3×4TB RAID 0)最大12TB(3×4TB RAID 0)
ディスプレイ16型WQXGA(2,560×1,600ドット) 240Hz G-Sync+Advanced Optimus対応18型WQXGA(2,560×1,600ドット)300Hz G-Sync+Advanced Optimus対応
カメラ800万画素(4K)/200万画素(フルHD)800万画素(4K)/200万画素(フルHD)
生体認証顔認証顔認証
Wi-Fi/BTモジュールWi-Fi 7/Bluetooth 5.4Wi-Fi 7/Bluetooth 5.4
バッテリ容量96Wh96Wh
サイズ365×290×28.5mm410×320×30.5mm
重量3.45kg4.46kg
OSWindows 11Windows 11