イベントレポート
COMPUTEX 2024が開幕。出展企業は1.5倍、一般観覧日も復活
2024年6月4日 14:31
コンピュータ関連の大型見本市「COMPUTEX TAIPEI 2024」が台湾の台北南港展示センターにて開幕した。会期は6月4日から7日。今回は、2023年開催時に設けられなかった一般観覧日(7日)も復活した。
開幕に先駆け、5月にはMicrosoftから次世代のAI PCとなる「Copilot+ PC」が発表されたほか、6月3日にはAMDから「Ryzen AI 300」シリーズ、4日にはIntelからも次世代CPU(Lunar Lake)の詳細が明らかにされるなど、「AI」や「AI PC」が大きなキーワードとなりそうだ。
本会期の前日となる6月3日からは基調講演がスタート。冒頭はGlobal Press Conferenceとして、COMPUTEX TAIPEI 2024を主催するTaiwan External Trade Development Council(TAITRA)でChairmanを務めるJames C.F. Huang氏が登壇。コンピューティング技術の未来へとつながるCOMPUTEXは今世界中から注目を集めていると話した。
COMPUTEXは1981年以来、PC、モバイル、クラウド、IoT、生成AIに至るまで、常に世界のコンピューティング革命の中心にあったという。その中でも今日におけるAIは、人間が別の形の知性を生み出したと言え、非常に大きなマイルストーンであり、歴史的な転換期であるとした。その上で、コンピューティングパワーは人々を新たなテクノロジールネサンスへと導くと語った。
COMPUTEX 2024では、AI Computing、Advanced Connectivity、Future Mobility、Immersive Reality、Sustainability、Innovationsの6つがメインテーマだと説明。中でもAI Computingは注目すべき項目であり、各企業から革新的な技術が披露されるとした。同氏は、COMPUTEXは単なるトレードショーではなく、コンピューティングの鼓動であり、我々が目にしようとしているテクノロジールネサンスは、人類文明にとっての新たな章を開くだろうと語り、「テクノロジールネサンスへようこそ」と参加者達を迎えた。
また、Taipei Computer Association(TCA) ChairmanのPaul S.L. Peng氏からのメッセージも放映された。COMPUTEX TAIPEI 2024は、1,500の出展企業により、4,500のブースが設けられ、各所で最新の製品や技術が展示される。2023年と比べると、出展企業が500社増加したかたちとなり、AIへの関心の高まりだけでなく、ICT企業の回復も感じられると説明した。
Huang氏は最後に、AMD CEOのLisa Su氏を紹介するとともに壇上で出迎え、Global Press Conferenceに続くAMDの基調講演へとバトンをつないだ。