イベントレポート
ORIGIN PC、水冷化したPlayStation 4またはXbox Oneを搭載するゲーミングPCを製品化
2020年1月7日 19:07
Corsair傘下で、北米をターゲットにカスタマイズPCを販売するORIGIN PCは、1台のPCケースにゲーミングPCと、「PlayStation 4」または「Xbox One X」を同時に搭載するゲーミングPC「BIG O」を発売すると発表した。
こちらの記事(1台で「本格水冷PC」と「全家庭用ゲーム機」を兼ねる究極のゲーミングマシン)にあるように、ORIGIN PCは2019年7月に、創業10周年を記念したコンセプトPC「BIG O」を発表している。デュアルチャンバー仕様の大型ケースに、水冷仕様のゲーミングPCと、PlayStation4 Pro、Xbox One X、さらにNintendo Switchドックを集約した究極の仕様が大きな話題となった。
BIG Oは、当初より発売予定がなかったが、世界中のゲーマーから問い合わせが殺到したという。その声に後押しされるかたちで、仕様を変更したうえで実際に販売することになった。
当初発表されたBIG Oは、PCに加えて、現役3大家庭用ゲーム機を集約している点が大きな特徴だったが、実際に販売されるBIG Oでは、搭載ゲーム機はPlayStation 4またはXbox One Xのいずれかのみとなる。そのため、購入時にいずれかのゲーム機を選ぶことになる。
利用するケースもCorsairのデュアルチャンバー仕様microATXケース「Crystal Series 280X」を採用することで、小型化を実現。サイズは276×398×351mm(幅×奥行き×高さ)となるため、デスク上にも問題なく設置できる。
そして、このケースの左側に水冷ゲーミングPC、右側にPlayStation 4またはXbox One Xのいずれかのシステムを搭載する。しかも、PlayStation 4、Xbox One Xとも水冷仕様へと改造される。PlayStation 4またはXbox One Xを水冷仕様に改造し、搭載済みのかたちで販売するという。なお、この改造についてはORIGIN PCが独自に行なっているそうで、ソニーやMicrosoftとのライセンス契約は結んでいないとのことだ。
本体にはPC用とゲーム機用それぞれに電源と映像出力を備え、異なるディスプレイを用意して双方を同時に利用できる。また、オプションで用意されるElgato 4K60 Proキャプチャカードを取り付けることで、ゲーム機の4Kゲームプレイ映像をもう一方のPCでキャプチャしストリーミング配信が可能という。
また、PC側の仕様は、マザーボード、CPU、メモリ、ビデオカード、ストレージなどフルカスタマイズが可能になるという。もちろんCPUクーラーには水冷クーラーが利用されることになる。
BIG Oは、ORIGIN PCの直販サイトですでに受注を開始しており、販売価格は2,499ドルからとなっている。なお、日本からの受注には対応できないとのこと。それでも、どういった仕様のゲーミングPCとして販売されるのか、興味のある人はサイトをチェックしてみてはいかがだろうか。