イベントレポート
ASUS、Display Stream Compression対応の43型ゲーミングディスプレイを発表
2020年1月6日 15:42
ASUSは、CES 2020開幕を目前に控える1月5日(現地時間)、ゲーミングディスプレイ新モデル3製品を発表した。本稿では、Display Stream Compression対応の43型ゲーミングディスプレイ「ROG Swift PC43UQ」を紹介するとともに、関連記事(ASUS、G-SYNC対応で360Hz駆動のフルHDディスプレイ)で紹介している2製品についても実機写真で紹介する。
ROG Swift PC43UQ
ROG Swift PC43UQは、リフレッシュレート144Hzに対応する43型4Kゲーミングディスプレイだ。
最大の特徴となるのが、映像信号を圧縮して転送する「Display Stream Compressin(DSC)」に対応する点だ。DSCは映像信号を圧縮して転送することにより、高解像度かつ広色域、広ダイナミックレンジの映像信号を、より少ない帯域幅で転送する技術。
【1月7日訂正】記事初出時、DSCをロスレス圧縮としておりましたが、これは誤りです。お詫びして訂正します。
ROG Swift PC43UQでは、DSC対応によって10bitカラー、HDR1000、144Hzの4K映像を問題なく表示できるという。また、ゲーミングPCでの利用だけでなく、今後登場が予定されている次世代コンソールゲーム機にも最適とのこと。
液晶パネルは4K(3,840×2,160ドット)表示対応で、パネルの種類はVA。表面は非光沢処理となる。NVIDIA G-SYNCに対応し、応答速度は1ms。10W+10Wのステレオスピーカーを内蔵。入力端子は、HDMI 2.0×2、DisplayPort 1.4×2で、USB 3.0×2のUSB Hub機能も用意。標準で入力切り替えやボリュームコントロールなどを行なうリモコンも付属する。
発売時期は2020年前半を予定しており、価格は未定。日本での発売も視野に入れているとのことだ。
ROG Swift 360Hz
ROG Swift 360Hzは、世界初のリフレッシュレート360Hzに対応するフルHDゲーミングディスプレイだ。関連記事のとおり、トッププロゲーマーやeスポーツアスリートをターゲットとしている。
デモスペースでは、ROG Swift 360Hzとリフレッシュレート240Hzのディスプレイ横に並べて展示していたが、表示される映像を見ても、残念ながら筆者にはまったく違いがわからなかった。しかし、eスポーツのトップアスリートにはその違いがわかるのだという。
また、リフレッシュレートが240Hzから360Hzに上がることで、標的へのターゲッティング精度が4%向上するという結果が得られたそうだ。2016年の夏のオリンピックでのゴールドメダリストとシルバーメダリストのパフォーマンスにはわずかには約1%の違いしかなかったとのことで、4%の違いはトップアスリートにとって見逃すことのできない違いになるとし、ROG Swift 360Hzの優位性につながると説明した。
仕様は関連記事のとおりで、フルHD(1,920×1,080ドット)表示対応の24.5型液晶を採用。映像入力はHDMI 2.0×1とDisplay Port 1.4×1。発売時期は2020年末で価格は未定。
ROG Swift PG32UQX
ROG Swift PG32UQXは、DisplayHDR 1400、リフレッシュレート144Hzに対応する32型4Kゲーミングディスプレイの新モデルだ。こちらも関連記事のとおり、1,152ゾーンに分割されたミニLEDバックライトでローカルディミングを実現することで、輝度が1,400cd/平方m、DisplayHDR 1400に対応する点が大きな特徴。とくにDisplayHDR 1400対応によって、ゲーム映像の品質は格段に向上するとしている。
また、ディスプレイサイズを従来モデルの27型から32型にサイズアップすることで、より高い没入感も得られるため、ゲーミングPC用ディスプレイとして優れた魅力を備えると説明した。
液晶は32型で4K(3,840×2,160ドット)表示に対応。パネルの種類はIPS。DCI-P3カバー率90%の広色域表示に対応。NVIDIA G-SYNCもサポートする。映像入力はHDMI 2.0×3とDisplay Port 1.4×1。こちらも発売時期は2020年末で価格は未定。