イベントレポート
Lenovoの第10世代Core版Yogaなどを実機写真で紹介
~マーベルのヒーローになれるAR HMDも発表
2019年9月6日 03:30
Lenovoは、9月6日午前に(現地時間)に開幕するIFA 2019に先立ってIFA会場内で記者会見を行ない、同社が年末商戦にグローバルに投入する製品を発表した。発表内容に関しては別掲の記事をご参照いただくとして、本記事では新製品の実機写真を中心にお伝えしていく。
コンシューマ向けプレミアムPCとして4つのYogaブランドの製品が発表される
今回LenovoはYogaシリーズから4製品を発表。製品名は上から順に「Yoga C940」、「Yoga C740」、「Yoga S740」「Yoga C640」となる。
余談だが、Lenovo製品は製品名の3桁の数字の1桁目が製品のグレードを示しており、9>7>6>5>3と数字が大きいほど上位の製品で、逆に小さいほど低価格帯の製品であることを示す。Lenovoのコンシューマ向けノートPCのブランドは大別すると「Yoga」と「IdeaPad」の2つが用意されており、9~6までがYogaでプレミアム向け、5以下がIdeaPadでコストパフォーマンス重視の製品という位置づけになっている。
「Yoga C940」はプレミアム向けの製品となっており、第10世代Coreプロセッサ(Ice Lake)を搭載している。Intelとの協力で動画を1080pにアップコンバートする機能が搭載されており、Ice LakeのGPUの機能などを利用して、解像度が低い動画をアップスケールで高品質に再生することができる。
「Yoga C740」は第10世代Coreプロセッサ(Comet Lake)を搭載した14型/15.6型ディスプレイ採用の2in1 PCとなる。
「Yoga S740」は第10世代Coreプロセッサないしは第9世代Coreプロセッサを搭載したノートPCで、14型と15.6型の2つのモデルが用意されている。
「Yoga C640」は第10世代Coreプロセッサ(Comet Lake)を搭載した13.3型の2in1型ノートPCで、オプションとしてLTEモデムの内蔵を選択できることが大きな特徴だ。
スターウォーズ版とコントローラ互換性がある「MARVEL Dimension of Heroes」
Lenovoが今回発表したもう1つの目玉は「MARVEL Dimension of Heroes」だ。この製品は、Lenovoが2年前のIFAで発表したスターウォーズのジェダイあるいはシスを体験可能な「Star Wars/ジェダイ・チャレンジ」の後継製品となる。
Star Wars/ジェダイ・チャレンジでは、レンズにAR投影ができる「Mirage AR」と呼ばれるAR HMDを利用し、スマートフォンを装着してARコンテンツを再生。付属のライトセーバーで敵と斬り合ったりといった体験を可能にしていた(“ジェダイの騎士よ、ARと共にあれ”。ジェダイになれるAR HMDとライトセーバーをLenovoが発表参照)。
今回発表された「MARVEL Dimension of Heroes」で利用するHMDはハードウェア的にMirage ARと同じだが、内蔵されているコンテンツが変更されている。ご存知の方は多いと思うが、マーベルはキャプテン・アメリカやアイアンマンなどのアメリカンヒーローが活躍するSFで、米国で根強い人気を誇っており、多数のTVドラマや映画などが作成されており、日本でも人気を集めている。MARVEL Dimension of Heroesではそうしたマーベルのヒーローになりきって敵と戦うことができる。
Star Wars/ジェダイ・チャレンジとの大きな違いは、付属しているコントローラだ。Star Wars/ジェダイ・チャレンジではコントローラはライトセーバーだったが、MARVEL Dimension of Heroesでは汎用のユニバーサルコントローラになっており、それを利用してキャプテン・アメリカの盾にしたり、アイアンマンの武器にしたりということが可能になっている。
なお、このユニバーサルコントローラはStar Wars/ジェダイ・チャレンジでもソフトウェアアップデートでサポートされる予定だという。すでにStar Wars/ジェダイ・チャレンジを持っているユーザーも遊べるように、ユニバーサルコントローラ単体での販売も予定されているそうだ。
ただ、日本のユーザーにはちょっと残念なニュースとしては、現状ではMARVEL Dimension of Heroesは英語版のみが用意されるかたちになっており、販売は米国のみの予定だという。仮にほかのリージョンで販売するとなるとコンテンツそのものをほかの言語に対応させる必要があり、そのハードルは高いという。だとすると、日本で販売される可能性はかなり低そうだ。
Google Assistantに対応したタブレットやGoogle Assistantデバイスなども発表
ほかにLenovoは、Googleアシスタントが利用できるスマートホーム向け製品をリリースした。「Yoga Smart Tab with the Google Assistant」、「Smart Display 7 with the Google Assistant」、「Smart Tab M8 with the Google Assistant」の3製品だ。
「Yoga Smart Tab with the Google Assistant」は、従来はYoga Tabというブランド名で売られていた円柱のバッテリを支柱にし、スタンドで自立する可能にするタブレット。スタンド中央部だけが回転するかたちになり、やや軽量化を実現している。普通のAndroidタブレットとしても利用可能。
「Smart Display 7 with the Google Assistant」は、Androidタブレットではなく、いわゆるGoogle Homeデバイスとなる。Google Assistantを利用して音声で音楽を再生したりということが可能だ。
「Smart Tab M8 with the Google Assistant」はドッキングしているときは、Google HomeデバイスのようにGoogleアシスタントを利用ができるが、とり外してAndroidタブレットとしても使うことができるという製品になる。