イベントレポート

“ジェダイの騎士よ、ARと共にあれ”。ジェダイになれるAR HMDとライトセーバーをLenovoが発表

~「Star Wars/ジェダイ・チャレンジ」は日本でも販売予定

“Star Wars/ジェダイ・チャレンジ”に付属するライトセーバーコントローラ、Bluetoothでスマートフォンと接続して利用する

 Lenovoは、9月1日からドイツ連邦共和国ベルリン市で開催されるIFAに先立って記者説明会を開催。同社がウォルト・ディズニー・カンパニーの事業部門DCPI(ディズニーコンシューマプロダクツ&インタラクティブメディア)と協力して開発した、スター・ウォーズの世界観を再現するAR(拡張現実)ゲームキット「Star Wars/ジェダイ・チャレンジ」の発売を明らかにした。

 キットには「ライトセーバーコントローラ」、「LenovoミラージュARヘッドセット」、「トラッキングビーコン」が同梱されており、iPhone/Android搭載スマートフォンをLenovoミラージュARヘッドセットに装着して使用する。

 LenovoミラージュARヘッドセットは、シースルーのディスプレイを備えており、スマートフォンの画面を反射させて、仮想現実のオブジェクトを現実の視界にかぶせて表示させることが可能。これにより、スター・ウォーズに登場するキャラクターと戦ったり、共和国軍側のジェダイとして敵と戦ったりといった遊びができる。

 この製品は「Force Friday II」と呼ばれるスター・ウォーズのファン向けイベントに合わせて発表されたものであり、グローバルでの販売想定価格は249ドル。年末商戦期頃の発売が予定されている。

AR HMD、トラッキングビーコン、ライトセーバーコントローラから構成されている

左から「ミラージュARヘッドセット」、「ライトセーバーコントローラ」、「トラッキングビーコン」

 前述のとおり、LenovoミラージュARヘッドセットは、iPhone/Androidスマートフォン(5.8型まででカーブ液晶など特別なパネルではない製品、対応デバイスは後日公開予定)をセットして使うAR HMDとなる。

 メガネ部分にはシースルーのディスプレイが用意されており、そこにスマートフォンに表示されたARのイメージを反射させて仮想現実を投影する仕組みになっている。そのため、普通のスマートフォンでも利用可能。トラッキングビーコンはヘッドセット(プレイヤー)の動きをアプリに伝える役目をになっている。

LenovoミラージュARヘッドセットは、左側に格納するスマートフォンが表示した仮想現実をリフレクションさせてスクリーンに表示する
トラッキングビーコン

 そして、スター・ウォーズシリーズの武器として欠かせない“ライトセーバー”を模しているのが、ライトセーバーコントローラになる。このライトセーバーコントローラは、ディズニーがキャラクターグッズとして販売している、コレクターアイテム品質のライトセーバー型のコントローラで、スマートフォンとはBluetoothで接続し、同コントローラにある各種ボタンにより、ゲームの操作が可能になる。

ライトセーバーコントローラをかまえているところ
ライトセーバーコントローラはジェダイが持っているライトセーバーのレプリカ

 このライトセーバーは青白く光るようになっており、その光をHMDが実装している可視光追跡センサーが認識して、ライトセーバーの位置をつねに追いかけることができるという仕組みだ。

 このほかにも、ライトセーバーには触覚フィードバックが搭載されており、ライトセーバーで斬り合ったときやライトセーバー同士が当たったときの感覚が再現される。また、慣性計測装置により、ライトセーバーを回したときにその回転情報がスマートフォンに渡されるようにもなっている。

 これらのセンサー機能により、敵のキャラクターとライトセーバーを交えたときのリアルな感覚を味わえる。

ライトセーバーを利用してカイロ・レンやダース・ベイダーと対決する夢がついに(仮想)現実に!

 現在のところ、Star Wars/ジェダイ・チャレンジには「ライトセーバーバトル」、「戦略バトル」、「ホロチェス」の3つが用意されている。

Star Wars/ジェダイ・チャレンジをプレイしているところ(提供:Lenovo)

 ライトセーバーバトルは、プレイヤーが自分のライトセーバーを利用して、カイロ・レン、ダース・ベイダーなどの帝国軍やファーストオーダー側のシスなどを相手に訓練できるという、スター・ウォーズファンにとっては夢のゲーム。現実の世界を背景にダース・ベイダーと戦える。

ライトセーバーバトルのイメージ(写真提供:Lenovo)

 戦略バトルでは、共和国軍、同盟軍やレジスタンスのジェダイになって帝国軍やファーストオーダーと戦うゲーム。自宅の床などにスター・ウォーズでお馴染みのキャラクターなどが登場し、戦闘ができる。

 そしてホロチェスとは、「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」に登場するミレニアム・ファルコン号のなかでC-3POとチューバッカがやっていたホログラムを利用したチェス。それをARで再現するというのがこのゲームだ。

戦略バトルのイメージ(写真提供:Lenovo)
ホロチェスのイメージ(写真提供:Lenovo)

 なお、現状では複数台を利用してマルチプレイヤーでの対戦や、帝国軍/ファーストオーダー側のプレイヤーになってプレイする機能などは用意されていないが、ソフトウェアそのものはスマートフォン向けなので、将来のバージョンアップや、追加のゲームソフトの販売なども可能だと考えられる。今後の展開に期待したいところだ。

 冒頭で述べた通り、販売は今年(2017年)の年末商戦頃を予定しており、Lenovoによればグローバルでの想定価格は249米ドル(1ドル=110円換算で、約27,400円)とのこと。一部地域では9月1日より先行予約が開始される。

 念のためLenovoの日本法人であるレノボ・ジャパンに日本でも発売されるか問い合わせたところ、国内での販売時期は未定とのことだが、販売予定はあるとしており、日本でも“フォースと共にあれ”と言える日が待ち遠しいところだ。