イベントレポート
GeForce搭載で990gの14型ノート「Acer Swift 5」
~廉価版のSwift 3も同構成でリニューアル
2019年9月5日 11:50
台湾Acerは、9月6日よりドイツ共和国ベルリン市で開催される予定のIFA 2019に先立って、IFA 2019の会場内で記者会見を開催した。同社の薄型/軽量ノートPCとなるSwiftシリーズの新製品が発表された。
新Swift 5を発表し、IntelのProject Athenaへの協力をアピール
現地時間9月4日午前10時30分から行なわれたAcerの記者会見では、Acer CEO ジェイソン・チャン氏が登壇し、年末商戦に向けた同社の新製品やソリューションなどに関して説明を行なった。
このなかでチャン氏は、同社のクラムシェル型ノートPCの最新製品として「Swift 5」を紹介した。Acerは昨年のIFA 2018で、14型と15.6型のSwift 5を発表しているが(写真で見るAcerの最新モバイルノート。15.6型世界最軽量のSwift 5や厚み1cmのSwift 7参照)、今年(2019年)の新モデルは14型モデルのみとなっている。今後15.6型のモデルが追加されるのかは現時点では不明。
チャン氏は新Swift 5を「14.95mmの厚さで、990gと薄型軽量となっている。CPUは10nmの第10世代Coreになり、新しくNVIDIAのGeForce MX250 GPUも搭載している」と説明し、昨年モデルと同様の軽量さを実現しながら、性能を強化したことが特徴だとした。
また、製品説明の後半には、ゲストしてIntel 副社長 兼 セールス&マーケティング事業本部 クライアント・コンピューティング・セールス本部長 スティーブ・ロング氏を壇上に呼び、Intelが取り組んでいるノートPCと2in1デバイスのモダン化の取り組み「Project Athena」に関しての説明を行ない、AcerもProject Athenaに協力していくことをアピールした。
第10世代Core(Ice Lake)+GeForce MX250で性能を大幅に強化したSwift 5
Swift 5は14型のフルHDディスプレイを採用。CPUは最大でCore i7-1065G7となり、GPUはCPU内蔵のGen 11 GPU(GT2/64EU)と、GeForce MX250をOptimus機能で切り替えて利用できる。メインメモリの容量はスペックとしては公表されていないが、実機で確認したところ16GBだった。ストレージは最大で512GB(PCIe x4)のSSDとなっており、IntelのWi-Fi 6 Gig+に対応している。
バッテリ駆動時間は12.5時間(公称値)となっており、実機で確認したところバッテリの容量は約42Whになっていた。Windows Helloの生体認証用に指紋センサーも用意する。本体の厚みは14.95mm、重量は990gとなっている。
Swift 5は欧州では9月から販売される予定で899ユーロから、米国では11月からの販売の予定で899.99ドルからという価格が発表されている。
Swift 5と同じく第10世代Core(Ice Lake)+GeForce MX250の「Swift 3」
Swiftシリーズのメインストリーム向け製品となるSwift 3は、スペックは同じく第10世代Core(Ice Lake)+GeForce MX250となっている。スペックはSwift 5とほぼ同じだが、重量と厚さが増えていて、逆に価格は安価に設定されている(Swift 5が990g/14.95mmとなっているのに対してSwift 3は1.19kg/15.95mm)。
CPUは最大でCore i7- 1065G7、メモリは16GB(LPDDR4)、ストレージは最大で512GB SSD(PCIe x4)となる。ディスプレイが14型フルHDなのもSwift 5と同じだが、バッテリ駆動は12.5時間で、実機で確認したところの容量は48Whになっていた。
Swift 3は欧州地域では9月から販売される予定で599ユーロから、米国では11月から販売される予定で699.99ドルからとなっている。