イベントレポート
Corsair、自社開発の本格水冷システム「Hydro X」シリーズ
2019年6月1日 09:22
Corsairは、COMPUTEX TAIPEI 2019の開催に合わせて自社開発のトータル水冷システム「Hydro X」シリーズを発表し、台北市内のホテルに構えたプライベートブースで展示した。
Corsairが扱う水冷システムは、これまではオールインワン型の簡易水冷システムが中心だった。ただ、近年盛り上がっている、いわゆる“魅せるPC”を作るにはフルカスタマイズ可能な水冷システムが不可欠で、そういった場合には他社の製品を使うしかなかったことに、Corsairとしても不満を感じていたという。
そこで用意されたのが、今回発表されたHydro Xシリーズだ。Hedro Xシリーズには、CPUやGPU用のウォーターブロック、ラジエータ、ポンプ一体型クーラントリザーバー、チューブ、ジョイント金具、クーラントなど、水冷システムの構築に必要となるすべてのパーツがラインナップされており、そのすべてがCorsair開発のオリジナルパーツとなっている。
そして、最大の特徴となるのが、「Corsair iCUE Commander PRO」と「Corsair iCUE Software」を利用してフルコントロールが可能という点だ。ウォーターヘッドやポンプ、クーラントリザーバーなどに装着されているフルカラーLEDイルミネーションのライティングをコントロールできるのはもちろん、CPUやGPU、クーラントの温度を監視し、ファンやポンプの動作を自動的にコントロールしたり、Corsair iCUE Software上で温度を確認できる。
CPUブロックは、LGA2066およびSocket TR4に対応する「XC9 RGB」と、LGA115xおよびSocket AM4に対応する「XC7 RGB」の2モデルを用意。GPUブロックの「XG7 RGB」は、GeForce RTX 2080(Ti)や、GeForce RTX 2070、GeForce GTX 1080(Ti)/1070(Ti)、Radeon RX Vega 64などのリファレンスデザインカードに対応する4モデルをラインナップ。いずれもフルカラーLEDイルミネーションを備える。
ラジエータは、120mm、140mm、280mm、420mmの4モデルをラインナップする「XR5」と、240mm、360mm、480mmを3モデルをラインナップする「XR7」を用意。
ポンプ一体型クーラントリザーバーの「XD5 RGB Pump/Reservoir Combo」は、330mlのリザーバーを備え、流量は最大800L/h。フルカラーLEDイルミネーションも搭載する。
各パーツを接続するパイプは、ハードタイプとソフトタイプを用意。クーラントは、透明、レッド、グリーン、ブルー、パープルの5色をランナップする。
さらに、Corsairのホームページに「Hydro X Series Custom Cooling Configurator」というカスタマイズページも用意。こちらでは、利用するケース、マザーボード、ビデオカード選択することで、Hydro Xシリーズのどの製品を利用すればいいのかを確認できるとともに、それらを利用した設置イメージも確認できる。現時点では日本語ページは用意されていないが、今後日本で発売するまでにページも用意したいとのことだ。