イベントレポート

GALAX、液浸冷却でファンレス動作のThunderbolt 3接続GPUボックス

Thunderbolt 3対応の外付けGPUボックス

 GALAXは、台湾・台北で開かれているPC/IT展示会にブースを構え、そのなかで液浸による冷却でファンレスを実現したThunderbolt 3外付けGPUボックスを公開した。

 いまやThunderbolt 3を使ったGPUの外付けソリューションは珍しくなくなったが、GALAXが展示したものは、フッ素化液体「フロリナート」を使用し、ビデオカードを液浸状態にするとともに、ヒートシンクを兼ねた肉厚の金属筐体で放熱することで、完全なファンレス動作を実現しているのが最大の特徴となる。

 電源にはACアダプタを利用し、こちらもファンレス。搭載するGPUはGeForce RTX 2060から2080 Tiまで対応可能だが、実際の展示製品にはGeForce RTX 2070が使われ、本製品を接続することで3DMarkのテストがスムーズに動く様子が確認できた。

 ちなみに製品化は未定のため、色やデザインは最終案ではないとのことだが、VRM部がフロリナートに浸かり、動作中に沸騰するさまは、なかなかのインパクトがあった。

動作中、フロリナートが沸騰する
3DMarkがスムーズに動作する

 このほか、GALAX設立10周年を記念した「GeForce RTX 2080 Ti HOF 10th Anniversary」も展示。ヒートシンクに搭載された3基のファンのうち中央のものは、10年間の目盛りとなっており、GALAXの「G」をあしらったRGB LEDイルミネーションが埋め込まれている。ヒートシンクや基板は完全な白で、かなり高級感がある。

 単体で使用することも可能だが、別途本格水冷のループを接続して冷却性を高めることが可能なハイブリッドデザインも特徴となっている。PCI Express 8ピン補助電源を3基備えているため、相当なオーバークロックが施されていると思われるが、現時点では仕様は未定とのことだ。

GeForce RTX 2080 Ti HOF 10th Anniversary
本格水冷を接続し、冷却性を高められる
背面インターフェイス

 また、ヒートパイプつきヒートシンクを備えたM.2 SSDや、Phisonの「PS5016-E16」コントローラを採用し、リード最大4,800MB/sを実現したPCI Express 4.0 x4対応SSD「E16 Gen4x4 HOF m.2 2280」なども近日中に投入すると発表した。

E16 Gen4x4 HOF m.2 2280など