イベントレポート

Lenovo、世界初の5G内蔵ノートを披露

~ArmベースSoC「Snapdragon 8cx」搭載

X55 5Gモデム(左)と、Lenovoの搭載2in1(右)

 米Qualcommは27日(台湾時間)、COMPUTEX TAIPEI 2019にあわせて記者発表会を開催。このなかで、同社の5G対応X55モデムを搭載するLenovo製ノートPCを披露した。

 Qualcommは、2月に開催されたMWC 2019にて、Lenovoと協業し5Gモデム搭載Windows PCを投入することを明らかにしていたが、今回のCOMPUTEXではその実機が披露された。

 正式な製品発表前のお披露目ということで、細かいスペックなどは不明で、5Gによる接続デモなどもなかったが、「Project Limitless」というコードネームが与えられた本製品は、PCとして動作しており、液晶回転式の2in1として投入予定。発売時期も明言されていないが、本製品が世界初の5Gモデム内蔵Windows PCになるとしている。

 搭載するSoCは「Snapdragon 8cx」で、7nmプロセス製造のモバイル向けSoC「Snapdragon 855」をベースに、CPUやGPU、メモリ帯域などがより強化されている。

世界初の5Gモデム内蔵Windows PC

 5G対応により、4Gよりも接続速度が向上し、同時にネットワーク遅延は低減。8Kなどの大容量動画や、VR/AR、ネットワークゲームにも対応可能とする。

 4Gの立ち上げ時、対応するネットワークオペレータ企業は4社、Qualcommモデムを採用するOEM数は3社だったが、5Gではいずれもすでに20社以上が対応を表明しており、これまでの3G/4Gよりも5Gは迅速に普及が進むという。

このまま製品化されるのかは不明だが、デモ機には「ThinkPad」のロゴはない
液晶を回転させたところ。そこそこの薄さ
このデモ機はフルHDだが、4Kパネルの搭載も予定されているという
平らにしたところ。やはりキーボードにトラックポイントはない
接続デモはなかったが、PCとしては、ちゃんと動作している