イベントレポート

Huawei、タッチ対応14型ノート「MateBook 14」を発表

~MateBook X Proの2019年モデルも

MateBook 14

 Huaweiは、MWC 19 Barcelona開催に合わせてバルセロナで記者会見を行ない、クラムシェルノートPC新モデル「MateBook 14」を発表。2018年に発売されたクラムシェルノートPC「MateBook X Pro」の2019年モデルも発表した。

MateBook X Proと同等のコンセプトながら機能を抑えて低価格化

 MateBook 14は、2,160×1,440ドット表示対応の14型液晶を搭載するクラムシェルノートPC新モデル。アルミニウム削り出しの本体デザインは、上位モデルとなるMateBook X Proに近く、高級感のある質感を実現。ただし、サイズは307.5×223.8×15.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.49kgとMateBook X Proに比べるとやや大きく、重くなっている。

 ディスプレイは14型と、MateBook X Proに比べてわずかに大きなパネルを採用しており、タッチ対応とタッチ非対応の2モデルを用意。アスペクト比は3:2とMateBook X Proと同じだが、表示解像度は2,160×1,440ドットに抑えられている。

 ディスプレイはsRGBカバー率100%の広色域表示に対応しており、コントラスト比は1,000:1、最大輝度は300cd/平方mとなる。ベゼルは4辺狭額縁仕様となっており、本体の小型化に貢献している。

 右パームレスト部にNFCを搭載するとともに、Huawei製スマートフォンをタッチするだけでファイルの転送などが行なえる最新の連携機能「HUAWEI Share 3.0」にも対応。NFC、Bluetooth、無線LANを活用することで、簡単かつ高速なファイル転送などの連携が行なえるという。

 たとえば、スマートフォン側の写真や動画を、MateBook 14にタッチするだけで、無線LAN経由で高速に転送可能。また、MateBook 14でクリップボードにコピーしたテキストをスマートフォンで貼り付ける機能や、MateBook 14の表示画面をスマートフォンのディスプレイにも表示する機能も用意している。

 キーボードはMateBook X Proに搭載されるものとほぼ同等。フルピッチを確保し、バックライトも搭載。F6キーとF7キーの間にポップアップ式Webカメラを搭載する点も同等だ。

 搭載CPUはCore i7-8565UまたはCore i5-8265Uで、メモリはLPDDR3-2133を8GBまたは16GB搭載。ディスクリートGPUとして、GeForce MX250を搭載するモデルも用意される。

 内蔵ストレージは256GBまたは512GBのPCIe SSDを採用。無線機能はIEEE 802.11ac無線LANとBluetooth 5.0を搭載しており、ワイヤレスWAN機能は非搭載。

 外部ポートは、HDMI、USB Type-C、USB 3.0、USB 2.0、オーディオジャックを用意。生体認証機能は、電源ボタン一体型の指紋認証センサーを搭載。駆動時間は動画再生時で最大15時間。カラーはSpace GreyとMystic Silverの2色。

 発売時期は2019年3月を予定しており、欧州での価格はCore i7-8565U/16GB/512GB SSD/GeForce MX250搭載/タッチ対応液晶モデルで1,499ユーロ(約188,000円)、Core i5-8265U/8GB/512GB SSD/GeForce MX250搭載モデルで1,199ユーロ(約151,000円)。

天板
正面
左側面
背面
右側面
底面
2,160×1,440ドット表示対応の14型液晶を搭載
キーボードとタッチパッド
F6キーとF7キーの間にポップアップ式Webカメラを搭載
電源ボタン一体型の指紋認証センサーを搭載
Huawei製スマートフォンとの最新の連携機能「HUAWEI Share 3.0」に対応
右パームレスト部にNFCを内蔵し、Huawei製スマートフォンをタッチするだけでファイル転送などが可能
スマートフォンをタッチして写真を転送する様子
MateBookでコピーしたテキストをスマートフォンにペーストする様子

MateBook X Proは第8世代Coreプロセッサに強化

MateBook X Pro 2019年モデル

 最上位モデルのMateBook X Proは、2019年モデルとしてCPUを第8世代Coreプロセッサ、ディスクリートGPUをGeForce MX250に強化したモデルを追加した。CPUはCore i7-8565UまたはCore i5-8265Uで、メモリはLPDDR3-2133を8GBまたは16GB搭載。

 また、ディスクリートGPUがGeForce MX250に変更されている。GeForce MX250は、GeForce MX150をベースに動作クロックを強化したものとなっており、3D描画能力が高められている。また、専用ビデオメモリとしてGDDR5を2GB搭載する。

 このほか、内蔵ストレージは従来同様のPCIe SSDだが、容量が1TBまたは512GBに増量。無線LANは通信速度最大1,733Mbpsに対応するIEEE 802.11ac、BluetoothはBluetooth 5.0対応となった。また、Thunderbolt 3は最大転送速度が40Gbpsのフル規格ポートへと強化されている。

 MateBook 14同様に右パームレスト部にNFCを内蔵し、タッチでスマートフォンと連携できるHUAWEI Share 3.0もサポート。

 それ以外の仕様は従来モデルから大きな変更がない。ディスプレイは3,000×2,000ドット表示対応の13.9型液晶で、10点マルチタッチ対応、sRGBカバー率100%の広色域表示、1,500:1の高コントラスト比、最大450cd/平方mの高輝度表に対応。

 外部ポートはThunderbolt 3×1、USB Type-C×1、USB 3.0×1、オーディオジャックを用意。バッテリ駆動時間は動画再生時で最大13時間。サイズは304×217×14.6mm(同)、重量1.33kg。カラーはSpace GreyとMystic Silverの2色。

 こちらも発売時期は2019年3月を予定しており、欧州での価格はCore i7-8565U/16GB/1TB SSD搭載モデルで1,999ユーロ(約251,000円)、Core i5-8265U/8GB/512GB SSD搭載モデルで1,599ユーロ(約201,000円)。

天板
正面
左側面
背面
右側面
底面
ディスプレイの仕様は従来モデルと同じ
キーボードの仕様も従来モデルから変わっていない
ポップアップ式のWebカメラ搭載も同様
MateBook 14同様に、右パームレスト部にNFCを内蔵し、HUAWEI Share 3.0に対応