イベントレポート
MSI、第2世代Ryzen Threadripper対応のX399マザーボード新モデルを展示
~ゲーミング関連の周辺機器新製品も多数展示
2018年6月8日 07:48
MSIは、COMPUTEX TAIPEI 2018開催に合わせてさまざまな新製品を発表し、会場ブースで展示した。本稿ではその中から、マザーボード新モデルや、ゲーミングギア新モデルを紹介する。
第2世代Ryzen Threadripper対応のX399マザーボード新モデル「MEG X399 CREATION」
MEG X399 CREATIONは、第2世代Ryzen Threadripper対応のX399マザーボード新モデルだ。じつはこのマザーボードは、第2世代Ryzen Threadripper発表前から展示されていたが、AMDによる正式発表後に、第2世代Ryzen Threadripperにも対応することが公表されている。
MEG X399 CREATIONの最大の特徴となるのが、じつに19フェーズという非常に贅沢な電源回路を搭載している点。これにより、最大32コアの第2世代Ryzen Threadripperも安定して動作するという。
また、オプションとして開発中の、M.2 SSDを4枚搭載できる拡張カードも利用可能になるとのことで、オンボードのM.2スロット3本と合わせて最大7基のM.2 SSDが利用可能になるという。拡張スロットはPCI Express x16が4本、PCI Express x1が1本。ネットワーク機能はIntel製Gigabit Ethernetを2系統搭載し、無線LANも搭載される。なお、細かな仕様は未公開となっている。発売時期は6月末から7月にかけてを予定しているとのこと。
イルミネーション機能を強化したCPUクーラー「Core Frozr XL RGB」
Core Frozr XL RGBは、高性能CPUクーラーとして人気のCore Frozr XLをベースとして、ボディ中央部分にLEDイルミネーション機能を搭載するとともに、LEDイルミネーション機能搭載の空冷ファンを採用するなど、イルミネーション機能を強化したモデルとなる。
また、LEDイルミネーションはMSIのライティング制御機能「Mystic Light」に対応しており、専用アプリケーションによって発色や発光パターンを自由に変更できる。なお、LEDイルミネーションを追加したことによって、LED制御用にマザーボードのUSBヘッダーピンに接続するケーブルも付属する。
軽量なゲーミングマウス「GM50」
GM50はゲーミングマウス新モデルだ。特徴は比較的コンパクトで軽量な設計になっている点で、手の小さな人でも快適に利用できる。センサーはPixArtのPMW3330光学センサーを採用しており、分解能は最大7,100DPI。クリックボタンのスイッチはオムロン製の高耐久スイッチを採用している。
また、イルミネーション機能はMystic Lightに対応しており、専用アプリで発色や発光パターンを変更できる。発売時期は未定だが、普及価格帯を狙っているそうで、手ごろな価格で購入できるようになるという。
手ごろな価格を狙ったゲーミングキーボード「GK60」
GK60は、ゲーミングマウスのGM50と同じように手ごろな価格を狙ったゲーミングキーボードだ。キースイッチはCherry MX赤軸で、ボディフレームにはアルミニウムを採用。また、サイズも比較的コンパクトとなっている。
ただし、低価格帯の製品ということで、キー内蔵のバックライトはRGB仕様ではなく、発色は赤のみとなる。それでも、Mystic Lightに対応しており、アプリからの発光パターンの変更は可能。また、ファンクションキーを利用してイルミネーションのパターンは変更できる機能も用意されており、ゲーミングキーボードらしさは十分感じられる。
このほか、金属製のキーキャップが4個付属し、WASDキーのキーキャップと交換して利用できるという。日本での発売時には日本語配列仕様も発売する予定とのことで、日本では海外に比べると発売がやや遅れるかも、とのことだ。
合わせて、ストロークが浅めに設定されているロープロファイルメカニカルキーを採用するゲーミングキーボード「GK50」も展示されていた。なお、こちらは詳細が公開されておらず、発売時期なども未定だ。
RGBイルミネーション機能搭載などマウスパッド新モデルも複数展示
マウスパッド新モデルも複数展示した。まず、Mystic Light対応のLEDイルミネーション機能を備える、型番未定のマウスパッド。マススパッド周囲にLEDイルミネーションが用意され、Mystic Lightで発色や発光パターンを制御可能。また、上部USBコネクタ部分にスイッチがあり、そのスイッチでも発色や発光パターンを変更できる。また、イルミネーション機能搭載ながらソフトタイプとなっている点も特徴だ。
ナイロン系の素材を採用したマウスパッドも2種類用意。いずれもつるつるとした表面処理が特徴。また、側面が縫われているため、劣化が少なく、有線マウスのケーブルも引っかかりづらくなっているという。サイズは幅が45cmほどのものと90cmほどのロングタイプを用意。こちらもまだ型番が付けられておらず、発売時期も未定とのことだ。
ホログラフィック液晶搭載のヘッドセットスタンド「Gaming Premium Stacker」
最後に、今回のMSIブースの中で最も異彩を放っていた製品を紹介する。それは「Gaming Premium Stacker」というものだ。一見するとヘッドセットを収納するスタンドだが、本体中央部に透明な円筒形の筐体があり、内部に液晶パネルが設置されており、ホログラフィックのように映像が浮かび上がって見える。
ここには、PCの各種情報を表示したり、MSIのマスコットキャラクター、ラッキーくんが表示され、ラッキーくんのコミカルな姿を鑑賞できる。また、本体下部のスタンドにはUSB Hub機能とともに、Qi準拠のワイヤレス充電機能が用意されており、Qi対応スマートフォンの充電が可能。そして、このスタンド部は上部ボディ側と分離して利用できるようにもなっている。将来は音声認識機能を搭載し、声にラッキーくんが応えるといったギミックも検討しているという。