イベントレポート
Realtekの2.5GbEコントローラ製品は9月より本格出荷
2018年6月7日 00:00
台湾Realtekは、COMPUTEX会場において、先だって発表した世界初となるシングルチップの2.5Gbps Ethernetコントローラなどを展示、デモしている。
2.5Gbps Ethernet(GbE)コントローラとしては、PCI Express対応の「RTL8125」およびUSB 3.1対応の「RTL8156」をラインナップ。それぞれの型番末尾に「AG」がつき、QoSにより遅延を抑えるゲーマー向けモデルもある。
8月より量産準備を開始し、9月末より本格出荷というスケジュールなので、早ければ年内にも搭載製品が登場するだろう。会場では実動サンプルによるデモも行なわれていた。
価格は製品次第だが、担当者はUSBタイプのアダプタは200~300ドル前後で登場するのではと語っていた。また、同チップを内蔵したゲーミングノートなども登場予定という。
USB Type-Cを使ったディスプレイ関連製品もいくつか展示されていた。
「RDT2183」は、DP AltモードでUSB Type-Cと接続するDisplayPort用マルチストリームトランスポートHub向けソリューション。DP Altに対応したノートPCなどにUSB Type-Cで接続すると、DisplayPort×2、HDMI 2.0、ミニD-Sub15ピンの4系統から同時出力できる。
個別の最大解像度は、DisplayPortとHDMIが4K(60Hz)、ミニD-Sub15ピンが2,048×1,152ドット(60Hz)。HDRの出力にも対応する。
さらにこのチップの他に、USB 3.1 Hubコントローラの「RTS5423」、USBネットワークコントローラの「RTL8153AH」などを組み合わせたドッキングステーションなども構築可能。
「RDT2172U」は、USB Type-CのDP AltをHDMI 2.0に変換するチップ。薄型ノートなどでは、Type-Cしか搭載しない製品も増えているが、DP Altに対応しているなら、この製品により、HDMI 2.0で4K60pのHDR出力が可能となる。また、同コントローラはUSB PDにも対応している。
このほか、最大3.5GB/sのアクセスが可能なPCIe対応SSDコントローラ「RTS5762」を使ったNVMe SSDなども展示されていた。