イベントレポート

Realtekの2.5GbEコントローラ製品は9月より本格出荷

世界初のシングルチップ2.5GbEコントローラ

 台湾Realtekは、COMPUTEX会場において、先だって発表した世界初となるシングルチップの2.5Gbps Ethernetコントローラなどを展示、デモしている。

 2.5Gbps Ethernet(GbE)コントローラとしては、PCI Express対応の「RTL8125」およびUSB 3.1対応の「RTL8156」をラインナップ。それぞれの型番末尾に「AG」がつき、QoSにより遅延を抑えるゲーマー向けモデルもある。

PCI Express対応の「RTL8125」
USB 3.1対応の「RTL8156」

 8月より量産準備を開始し、9月末より本格出荷というスケジュールなので、早ければ年内にも搭載製品が登場するだろう。会場では実動サンプルによるデモも行なわれていた。

 価格は製品次第だが、担当者はUSBタイプのアダプタは200~300ドル前後で登場するのではと語っていた。また、同チップを内蔵したゲーミングノートなども登場予定という。

USBドングルタイプの試作機
動作デモの様子

 USB Type-Cを使ったディスプレイ関連製品もいくつか展示されていた。

 「RDT2183」は、DP AltモードでUSB Type-Cと接続するDisplayPort用マルチストリームトランスポートHub向けソリューション。DP Altに対応したノートPCなどにUSB Type-Cで接続すると、DisplayPort×2、HDMI 2.0、ミニD-Sub15ピンの4系統から同時出力できる。

 個別の最大解像度は、DisplayPortとHDMIが4K(60Hz)、ミニD-Sub15ピンが2,048×1,152ドット(60Hz)。HDRの出力にも対応する。

「RDT2183」搭載のリファレンスカード。USB Type-C DP Altからケーブル1本でつなぐことで、最大4画面出力が可能に

 さらにこのチップの他に、USB 3.1 Hubコントローラの「RTS5423」、USBネットワークコントローラの「RTL8153AH」などを組み合わせたドッキングステーションなども構築可能。

同社のそのほかのソリューションと組み合わせて、ドッキングステーションも構築可能

 「RDT2172U」は、USB Type-CのDP AltをHDMI 2.0に変換するチップ。薄型ノートなどでは、Type-Cしか搭載しない製品も増えているが、DP Altに対応しているなら、この製品により、HDMI 2.0で4K60pのHDR出力が可能となる。また、同コントローラはUSB PDにも対応している。

「RDT2172U」を使った、DisplayPort→HDMI変換ケーブル。4K HDR出力にも対応
こちらは下位の「RDT2171U」を使った変換アダプタ

 このほか、最大3.5GB/sのアクセスが可能なPCIe対応SSDコントローラ「RTS5762」を使ったNVMe SSDなども展示されていた。

「RTS5762」搭載のSSD
シーケンシャルリードは3.5GB/sと高速