イベントレポート

オンキヨー、ハイレゾ対応12.5型4Kタブレット「GRANBEAT Hi-Res Tablet」を参考出展

オンキヨーのGRANBEAT Hi-Res Tablet

 オンキヨー株式会社は、2月26日~3月1日(現地時間)にスペイン王国カタロニア州バルセロナ市において行なわれたMWC 18に出展し、同社が販売しているハイレゾオーディオ対応スマートフォン“GRANBEAT”のタブレット版となる「GRANBEAT Hi-Res Tablet」を参考展示した。

 GRANBEAT Hi-Res Tabletは、4K UHD(3,840x2,160ドット)のディスプレイを搭載したAndroid 8.0タブレットで、GRANBEATと同じようにハイレゾオーディオに対応しているなど、高音質にこだわったタブレットとなる。価格は未定だが、さほど遠くない時期に出荷される見通しという。

12.5型4K UHDディスプレイ搭載、2.5mm 4極端子も装備

 オンキヨーは、昨年(2017年)高音質デジタルオーディオプレーヤーとしての機能を統合したスマートフォン「GRANBEAT」を発表したが(オンキヨー、高音質オーディオプレーヤーとスマホが合体した「GRANBEAT」参照)、GRANBEAT Hi-Res Tabletはそのタブレット版となる製品だ。

OSはAndroid 8.0、型番はDP-CTX1だと実機から確認できた
本体の左側面には2つのヘッドフォン端子とボリューム操作用ロータリースイッチ
本題の右側面にはUSB Type-C端子、microSD/SIMカードトレイ、再生用のボタンスイッチなどが用意されている

 最大の特徴は、スマートフォン版GRANBEATと同じく、オーディオ出力にこだわっていることだ。左側面のヘッドフォン端子は、3.5mm 4極端子と、バランス出力が可能な2.5mm 4極端子の2つが用意されており、バランス出力に対応したヘッドフォンを使うと、より高音質でクリアなハイレゾオーディオが楽しめるとしている。

 GRANBEATと同じように専用DACとアンプを搭載しており、外付けのアンプがなくてもハイレゾオーディオ再生が可能だ。

ヘッドフォン端子、上がバランス出力が可能な2.5mm 4極端子、下が3.5mm 4極端子
2.5mm 4極端子にバランス出力が可能なヘッドフォンをつないでいるところ

 内蔵されているスピーカーも、オンキヨーが独自に開発したODMD(Onkyo Double-Molding Diaphragm)振動板を用いたものを4つ搭載しており、タブレットとは思えないしっかりとしたオーディオ再生が可能だという。タブレットしては初めてDTS:X Premium 1.0に対応しているほか、DTS Play-Fiもサポートしている。

左右に2つずつのODMD振動板スピーカーが搭載されている

 本体右側面にあるUSB Type-Cから直接充電できるが、付属品としてクレードルが用意されており、充電しながら使うことも可能だ。

 このほか、背面と前面にカメラが用意されている。無線関連はWi-FiとBluetoothを装備。microSDとSIMカードスロットが入るトレイも用意されている。一見するとLTEモデム内蔵のように見えるが、オンキヨーの関係者によれば開発段階では検討されていたものの、最終的に非搭載になりそうとのことだった。

クレイドルと接続端子
背面カメラ

 価格に関してはスマートフォンのGRANBEATが10万円近いということで、それよりもかなり上の価格帯になる見通し。

 Xperia Tabletの新製品がここ数年出していない現在、高音質なAndroidタブレットを求めるユーザーには気になる製品と言えるだろう。