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オンキヨー、高音質オーディオプレーヤーとスマホが合体した「GRANBEAT」

GRANBEAT

 オンキヨー&パイオニアイノベーションズ株式会社は、高音質デジタルオーディオプレーヤー(DAP)とSIMロックフリースマートフォンを融合させた「GRANBEAT」を2月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、楽天モバイルでの税別価格は84,800円。

 ハイレゾ音源の認知が向上している中、ポータブル機器でハイレゾ音源を聴く機会が増えている。一方スマートフォン市場では、MVNO市場の拡大に伴い、SIMロックフリーのスマートフォンが増加しており、機能特化型のスマートフォンも現れつつある。そこでオンキヨーはこれまで培ったDAPの技術を活かし、音の良いスマートフォンを作り上げたとする。

 スマートフォンとしては世界で初めてヘッドフォン用フルバランス駆動回路とバランス出力(2.5mm/4極)を搭載し、“スマートフォンで楽しめるエンターテインメント全てを高音質にする”ことを謳う。オーディオ専用基板に加え、業界最高水準を謳うESS製DAC「ES9018C2M」とアンプ「9601K」を2基ずつ搭載し、DSD/MQA/FLAC/WAVなどのハイレゾ音源だけでなく、ゲーム、ラジオ、動画も高音質に楽しめることをウリとする。

 スマートフォンに特化するため、無線機能で発生するノイズからのシールド力を高める高周波設計技術とオーディオ設計技術を融合させた「シールド技術」をオーディオ専用基板に搭載。最大384kHz/24bitまでのハイレゾ音源、DSD 11.2MHzの再生に対応する(DSDはAndroidの制限上、PCMに変換される)。また、Qualcomm aptX HDを搭載し、Bluetooth経由でも48kHz/24bitの再生が可能。

 スマートフォンとしての仕様も比較的高スペックとなっており、CPUにQualcomm MSM8956(ヘキサコア、1.8GHz+1.4GHz)、メモリ3GB、ストレージ128GB、1,920×1,080ドット表示対応5型液晶ディスプレイ(Gorilla Glass 3搭載)、OSにAndroid 6.0を搭載する。

 インターフェイスは、microSDカードスロット、Micro USB、1,600万画素背面(ソニーIMX298 Exmor RS)/800万画素前面カメラ、IEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.1、音声入出力などを装備する。センサーは加速度、ジャイロ、電子コンパス、近接、照度、GPS、GLONASS、A-GPSなどを備える。

 SIMスロットはnano SIM×2で、microSDスロットとは別途備える。対応バンド帯はLTEが1/3/7/8/19/26、HSDPA/WCDMAが1/5/6/8/19、GSM/GPRS/EDGEが850/900/1,800/1,900MHz。

 バッテリは3,000mAhで、連続通話時間が22時間、音楽再生時間が25時間。本体サイズは72×142.3×11.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は234g。

音楽プレーヤー画面
発表会場での展示
製品を手にしたところ。重量感があり、高級感が漂う。アルミ一体削り出し加工で、精度は非常に高い印象
本体左側面にはくぼみがあり、音量ダイヤルにアクセスしやすい
本体底面にMicro USB端子を装備。QualcommのQuick Charge 3.0をサポートする
オーディオプレーヤーらしく、右側面には再生/一時停止、次の音楽/前の音楽にアクセスするボタンを備える
3.5mmアンバランス出力に加えて、2.5mmバランス出力も対応
本体背面。梨地仕上げでサラッとしており、手触りが良い

(C)“GRANBEAT” LAUNCH EVENT