イベントレポート
ソニーモバイル、18:9のHDR液晶とSnapdragon 845を搭載した「Xperia XZ2」
2018年2月26日 16:45
ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社(以下ソニーモバイル)は、2月25日~3月1日(現地時間)の予定でスペイン王国カタロニア州バルセロナ市にあるFira Gran Viaにおいて開催されているMWC(Mobile World Congress)の初日となる2月25日午前8時半から記者会見を開催し、同社の最新製品となるXperia XZ2、Xperia XZ2 Compactという2つの新製品を発表した。
ソニーモバイルは昨年(2017年)の8月末に行なわれたIFAでXperia XZ1とXperia XZ1 Compactを(ソニーモバイル、Android Oを搭載した新スマホ「Xperia XZ1」参照)発表しているが、今回のMWC 18ではその後継となるXperia XZ2、Xperia XZ2 Compactを発表したことになる。
Xperiaシリーズとしては初めて18:9のアスペクト比のHDR液晶を採用し、指紋認証センサーが本体の右側面から背面に移動するなど大きなデザイン変更が入っているのが特徴。また、SoCはSnapdragon 845へと強化されている。
18:9のアスペクト比になった5.7型フルHD+のHDR液晶を搭載したXperia XZ2
MWC以前の段階でソニーのフラグシップ製品は、Xperia XZ Premium(5.5型/4K-HDR、Snapdragon 835)、Xperia XZ1(5.2型/フルHD-HDR、Snapdragon 835)Xperia XZ1 Compact(4.4型/フルHD、Snapdragon 835)と、液晶のサイズ/解像度の違いで3つのモデルが用意されるという形になっていた。
今回のMWCでは、そうしたなかでXZ1、XZ1 Compactがリフレッシュされ、それぞれXperia XZ2、Xperia XZ2 Compactへと強化される形になる。なお、今回ソニーモバイルからはXperia XZ Premiumに関してはなにも発表はされていない。
Xperia XZ2は、液晶が18:9のアスペクト比を持つ5.7型フルHD+/HDRのパネルへと強化されている。従来のXperiaのフラグシップはXZ Premiumが5.5型、Xperia XZ1が5.2型となっていたので、より大型な方向へ振ってきたと言える。ただし、写真でもわかるように、いわゆる狭額縁のデザインではなく、左右のベゼルはせまくなっているが、上下は従来どおりのベゼルとなっている。
ディスプレイのアスペクト比が変わったことによりデザインにも変更が加えられており、3Dの曲面ガラスと側面のメタルフレームを利用するという骨格は同じながら、指紋認証センサーが右側面から背面に移動するなどしている。また、今回のモデルでは新たにQiによるワイヤレス給電に対応しており、対応の充電パッドを利用してワイヤレス充電することが可能だ。
SoCはSnapdragon 845に強化されているほか、IP65/IP68の防塵防水機能に対応している。背面カメラは1,920万画のMotionEyeカメラに強化されており、スマートフォンとしては世界で初めてHLG(Hybird Log Gamma)フォーマットの4K HDRビデオ撮影に対応しているほか、960fpsのスーパースローモーション撮影で、フルHDの解像度での撮影に対応するようになった。
このほか、画像エンジンのX-Reality for mobileの進化によりHDRアップコンバーターに対応、Xperiaとしてはこれまでの最大音量のフロントスピーカー、音楽に合わせて振動するダイナミックバイブレーションシステムなどの強化点がある。
18:9アスペクト比の採用でコンパクトな横幅65mmは維持しながら5型に大型化されたXperia XZ2 Compact
Xperia XZ2 Compactは、4.6型だったXperia XZ1 Compactから5.0型に大型化されている。ただし、ディスプレイのアスペクト比は18:9になっているため、横幅に関してはXperia XZ1 Compactと同じ65mmにとどまっており、形で操作しやすいというCompactの特徴は依然として維持している。パネルの解像度はフルHD+で、HDRに対応していることもXZ1 Compactとの大きな違いと言えるだろう。
そのほかの特徴は、Snapdragon 845搭載、背面の指紋認証センサー、IP65/IP68の防水防塵性能、進化したMotionEyeカメラなどXperia XZ2と同じような特徴を備えている。
なお、ソニーモバイルによれば、いずれの製品もグローバル向けの発表で、日本市場での販売予定、販路や価格などに関しては現時点では未定とのことだ。