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Windows 10製品版もビルドは10240で最新プレビューと変わらず

メディアクリエイションツールを使ってインストールしたWindows 10のバージョン情報

 既報の通り、Microsoftは29日付けで、Windows 10のインストーラーを公開した。これを利用して手元のPCにインストールしてみたが、ビルド番号は「10240」のままで、最新のInsider Previewと変わっていないことが確かめられた。

 検証に利用したマシンは、既にWindows Insider Programを利用してビルド10240がインストールしていたもの。このビルドは、従来で言うRTM(製品候補版)に相当するものだ。これに、メディアクリエイションツールを使ってMicrosoftのサイトから最新バージョンをダウンロードし、アップグレードインストールを実行した。

 アップグレードの前後でWindowsのバージョン情報を確認したところ、いずれも「バージョン10.0(ビルド10240)」と表示。また、レジストリエディタを使ってさらに詳細を見てみたが、「BuildLabEx」の値は「10240.16393.amd64fre.th1_st1.150717-1719」と、こちらも完全に一致していた。

 MicrosoftのWindows担当責任者であるJoe Belfiore氏は、29日付けで「Lots like this: "is 10240 the final build". No. It's a near-final build that's on new PCs, but we've done lots of fixes since then.(10240が最終ビルドなのかという問い合わせを多数受けているが、答えはノー。プリインストールPCに搭載されているのは、限りなくファイナルに近いビルドだが、それ以降も我々は多数のバグ修正を行なっている)」と述べている。これを文字通り受け取ると、いわゆる製品版のビルドは10240より大きな数字になっていそうだが、実際は、10240が当面の製品版であり、随時細かなバグ修正などのほか、Windows 10ではService Pack(ビルド向上)に相当するようなバージョンアップもWindows Updateで随時配信される、というのが趣旨のようだ。

 実際、既にInsider Programで10240を適用しているユーザーには(29日から謎の新バージョンインストールファイルらしきものがダウンロードされているが)、Windows UpdateでOS自体が更新されたという報告は今のところ見受けられない。

上の画像と全く同じだが、こちらはWindows Insider Programで過去にインストールしていたもの
Windows Insider Program版のレジストリエディタのバージョン情報
製品版のレジストリエディタのバージョン情報

(若杉 紀彦)