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ソニー、XperiaでPS4リモートプレイを楽しむためのコントローラマウント

 ソニーは、Xperiaブランドのスマートフォンおよびタブレットに対応するPlayStation 4(PS4)リモートプレイ用ゲームコントローラーマウント「GCM10」を1月24日に発売する。店頭予想価格は3,000円前後。

 リモートプレイは、自らが所有するPS4の映像や音声を、スマートフォンなどのモバイル端末へストリーミング配信し、モバイル端末でゲームを操作できるようにする仕組み。元々はPlayStation Vita向けのものだったが、昨年(2014年)、Google Playでアプリ「PS4 Remote Play」が提供され、一部のXperia端末でも利用できるようになった。

 「GCM10」は、「PS4 Remote Play」に対応する端末と、同アプリの操作に利用できるPS4用コントローラー「DUALSHOCK 4」を連結させ、一体のゲーム機のごとく扱えるようにするマウント機器。対応機種は、「Xperia Z3」、「Xperia Z3 Compact」、「Xperia Z3 Tablet Compact」の3機種。

 Xperiaを吸盤で吸着、DUALSHOCK 4はプラスチックパーツで挟み込むようにして固定する。ボタンやバッテリなどの電気的な機構はなく、純粋にXperiaとDUALSHOCK 4を一体として扱うためのパーツとなる。

「GCM10」本体(左下)と、Xperia Z3(上)、DUALSHOCK 4(右下)
プラスチックのパーツで挟み込むようにしてDUALSHOCK 4を固定する
DUALSHOCK 4に「GCM10」を取り付けたところ
Xperiaの裏面に吸盤を押し付けながらピンを倒し、吸着させる
XperiaとDUALSHOCK 4の固定が完成。電気的な機構はなく、あくまで固定のみ
固定したXperiaの角度は前後に調整が可能。好みの姿勢でゲームをプレイできる
DUALSHOCK 4のUSBポートを塞がないよう穴が開いており、「GCM10」を取り付けたまま充電できる
吸盤での固定と聞いて不安だったが、約8型のXperia Z3 Tablet Compactでもガッチリ固定して離さない
機能的には「PS4 Remote Play」に準じる。DUALSHOCK 4による操作でゲームプレイも違和感なく快適

 DUALSHOCK 4は別売だが、リモートプレイはPS4の所有が前提となるので、PS4本体に同梱されるDUALSHOCK 4を流用できる。ただしXperiaとペアリングしたDUALSHOCK 4はPS4本体とのペアリングが切られるため、PS4本体で再度利用する場合は改めてPS4とのペアリングが必要になる。

 「PS4 Remote Play」の対応機種には約10.1型の「Xperia Z2 Tablet」も含まれるが、他の3機種に比べて本体サイズが大きく、安全に固定できないことから、「GCM10」の対応機種からは外されている。

 なおリモートプレイの仕様として、リモートプレイを許可していないゲーム(PlayStation Cameraを使用するものなど)や、DVDやBDの再生などは利用不可としている。

 通信環境はホームネットワークでの利用を前提にしており、屋外などでのモバイルネットワークによる利用は未検証としている。またDUALSHOCK 4がBluetooth接続を利用時に2.4GHz帯の無線を使用するため、帯域が被らない5GHz帯を利用し、かつ高速に通信できるIEEE 802.11acでの利用を推奨している。

 ソニーの担当者は本製品について、「Xperiaユーザーに新たな利用方法を提案していく一環として、どこでもゲームができるソリューションを提供する」と説明している。

事前に「PS4 Remote Play」でXperiaとDUALSHOCK 4のペアリング、およびXperiaとPS4本体の接続設定が必要
「PS4 Remote Play」では、PS Vita相当の標準画質(960×540ドット)のほか、高画質(1,280×720ドット)も選択できる
Xperia Z2 Tabletでもリモートプレイは可能だが、重さで固定を保証できないことから「GCM10」の対応機種外となっている

(石田 賀津男)