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EIZO、DCI 4K対応のプロ向け31.1型液晶ディスプレイ

ColorEdge CG318-4K

 EIZO株式会社は、DCI規格に準拠する4,096×2,160ドット(4K)表示に対応したプロ向けの31.1型液晶ディスプレイ「ColorEdge CG318-4K」を2015年3月20日に発売する。価格はオープンプライスで、直販価格は54万円。

 プロのフォトレタッチや映像制作市場向けのハイエンドモデル。デジタルシネマに用いられる「DCI-P3」色域を98%、デジタルフォトに用いられる「Adobe RGB」色域を99%カバーする。製作段階から仕上がりの色味を確認したり、データが持つ色情報を最大限に活かせるとしている。

 本体上部にキャリブレーションセンサーを内蔵するのも特徴。「ColorNavigator 6」および「ColorNavigator NX」を利用することで、規格や基準となるデバイスに合わせて高精度に調整できる。また、定期的に自動キャリブレーションを行なうことも可能。

 パネルは視野角が広いIPSを採用するほか、デジタルユニフォミティ技術により画面全体の表示を均一化。加えて、ディスプレイの電源を入れてから3分で輝度/色度/階調特性が安定するよう設計されており、同社のモデルの中では最短を実現したという(CG277/CG247などは7分)。

 このほか、白浮きを抑えた1,500:1のコントラスト比、EBU/Rec.709/SMPTE-Cなどの色域を再現するモード切り替え、ネットワーク経由で色管理ができる「ColorNavigator Network」、3D LUTによる正確な色表示、10bit入力による10億7,374万色の再現などが特徴。遮光フードが付属する。

 主な仕様は、解像度が4K、最大表示色が約278兆色中約10億7,374万色(DisplayPort入力時)、中間色応答速度が9ms、輝度が350cd/平方m、コントラスト比が1,500:1、視野角が上下/左右ともに178度。画素密度は149ppiとColorEdge現行機種で最高となる。

 インターフェイスは、DisplayPort×2、HDMI×2。3基のUSB 3.0 Hubを備え、ディスプレイコントロール兼USB 3.0アップストリームポートを備える。

 スタンドは下5度/上35度、149mmの昇降、左右344度のスイベルに対応する。本体サイズは735×245×434~583mm(幅×奥行き×高さ)。

(劉 尭)