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複数デバイスを無線LANでデータ同期
~AOSテクノロジーズが「AOS Sync+」を発売
(2014/10/14 06:00)
AOSテクノロジーズは、Windowsパソコン、Androidスマートフォン、Androidタブレット、Mac、iPhone、iPadのデータを、無線LAN環境を通じて同期する「AOS Sync+」を、10月10日からダウンロードで販売を開始。10月24日からパッケージ版を発売する。
AOSテクノロジーズ AOSソフトウェアカンパニープレジデントの西谷考弘取締役は、「昨今では複数のデバイスを所有するユーザーが多い。だが、それぞれのデバイスに格納しているデータが異なることで、利便性が損なわれるといった問題が発生。データ同期に対する要求が高まっている。インターネット経由で同期する場合には、契約しているキャリアのデータ転送量に制限があったり、通信速度の問題が発生していた。AOS Sync+では、無線LAN環境での同期が可能であること、端末同士が直接通信し、数回のクリックだけで同期が可能になるというメリットがある」と語る。
AOS Sync+の特徴の1つは、マルチデバイス対応であるという点だ。
AOS Sync+には、Windows版が2ライセンス、Android版が2ライセンス、Mac版が2ライセンスが含まれ、さらに、iPhone、iPadに対応したiOS版は無料ライセンス版となっており、ライセンス数には制限がない。
例えば、iPhoneに電話帳データを集約している場合には、Windows搭載PCやAndroidタブレットにバックアップを取るといった使い方などが可能になる。
データの同期は、双方向型となっており、AOS Sync+がインストールしたデバイスであれば、家庭内などの同じ無線環境に接続されたデバイスを選択し、どのデバイスから、どのデバイスに、どのファイルを送信するのかといったことを、数回の操作で設定。これだけでさまざまなOSのデバイス間での同期が可能になる。
「スマートフォンの画像をPCに転送する、最も簡単な方法がAOS Sync+だと言える」(西谷氏)。
対象となるデバイスは、Windows XP/Vista/7/8/8.1を搭載したPCのほか、MacintoshではMac OS X 10.8以降、AndroidではAndroid 2.3以降、iOSではiOS 6.1以降となっている。
2つ目の特徴は、無線LAN環境で、端末同士が直接通信を行なう仕組みになっている点と言える。
スマートフォンの契約では、月間のデータ転送量に制限があるため、写真や動画、大量の音楽ファイルなどの同期には適していない。しかし、無線LANを利用することで、容量制限を気にすることなく、高速でデータ通信を行ない、端末同士での同期が可能になる。
「MVNOの格安スマートフォンの契約などでは、データ転送容量の上限が低く抑えられているため、無線LANによるデータ同期のメリットは大きい」(AOSテクノロシーズの西谷取締役)。
ケーブルが不要で、デバイス同士のデータ同期がとれる点もメリットだといえよう。
データの同期時には、ファイルのタイムスタンプから、古いファイルに戻したり、削除されたファイルをもとに戻すといったことが可能であるほか、同じファイルの上書き事故を防止するための機能も搭載している。
さらに、同社では、クラウド上にデータ保存を行なう「AOS BOX」を提供しており、「AOS BOXに、あらゆる端末が持つすべてのデータを保存しておき、ここから1台のデバイスにデータをダウンロードし、そこから所有する各種デバイスにAOS Sync+で同期を取ることで、より安心して利用できる環境が整う、といった組み合わせ利用も提案していきたい」(西谷氏)としている。
10月10日から発売するダウンロード版は、1年の使用期間で2,680円(税抜価格)。10月24日から発売するパッケージ版は、1年の使用期間で、2,980円(税抜価格)。なお、無料ライセンスという同梱されるiOS版は10月24日から提供することになる。
同社では、1カ月の無料試用が可能なサービスも用意している。また、AOS Sync+は、MVNOなどにも提供していく考えだという。
なお、AOS Sync+は、共同開発を行なっている米Laplinkがすでに「Laplink Sync」として、米国市場などで販売している実績がある。