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Surface Proで英語学習を支援する実証研究がスタート

10月31日 発表

 日本マイクロソフト株式会社は10月31日、東京大学先端科学技術研究センターと共同で、「Surface Pro」やデジタル教科書を使った英語学習支援の実証実験を開始したと発表した。実施校は石川県金沢市立泉中学校。実施期間は2015年3月まで。

 研究チームの調査では、英語の習得につまずく生徒が一定の割合で存在し、ほかの言語と比べて読み書き障碍の出現率が高いとしている。具体的な数値では、英語の読み書きに困難がある生徒が16.3%、日本語に対応した英単語を書くことに特異的な難しさがある生徒が4.2%いるという。

 そこで、希望者に1人1台のSurface Proを提供し、学校の授業ではデジタル教科書を使用。日本マイクロソフトは、Surface Proと、各種ソフトウェアを提供し、技術支援を行なう。

 書字に困難を抱える生徒には、OneNoteの文字認識機能、Surface Proのペン入力機能を活用し、文字入力を補助。暗記が難しい単語はWordのスペルチェック機能やMicrosoft IMEのカタカナ英語辞書を活用。また、板書をカメラアプリで撮影し、文字認識による入力の補助も行なう。

 読みに困難を抱える生徒には、Wordの読み上げ機能、専用読み上げソフトなどによるデジタル教材の支援、カメラで撮影した教材の文字認識、読み上げ補助を行なう。

 日本マイクロソフトと東京大学先端科学技術研究センターは、得られた知見を関係機関に広く共有し、タブレットを使った教育環境の実現に取り組む自治体や教育機関の支援につなげるとしている。

(山田 幸治)