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SoftEther Project、仮想VPNソフト最新版のフリー版「SoftEther VPN 1.0」

3月8日 公開

 SoftEther Projectは3月8日、ソフトイーサが販売する「PacketiX VPN」のフリーウェア版となる「SoftEther VPN 1.0」を公開した。

 ソフトイーサ株式会社が販売する、仮想レイヤー2 VPNの構築ソフト「PacketiX VPN 4.0」のフリーウェア版という位置付け。SoftEtherは2003年に筑波大学学生(当時)の登大遊氏が開発した仮想ネットワーク構築ソフトウェアで、PacketiX VPNとして製品開発が続けられてきたもの。法人であるソフトイーサの設立後に個人ユーザー向けの無償ライセンスが廃止され、オープンソースプロジェクトであるUT-VPNが立ち上げられたが、SoftEther Projectはその後継プロジェクトとして発足したものとなる。今回リリースされたSoftEther VPN 1.0は現在はフリーウェアとしての提供だが、2013年半ばにはオープンソース化する予定としている。

 ベースとなったPacketiX 4.0はPacketiX VPNの最新版で、SSLを用いた従来からのSoftEther VPNプロトコルのほか、IPsec/L2TP/Open VPNなどの汎用的なVPNプロトコルを複数サポート。ファイアウォール内からのアクセスを可能にするNATトラバーサル機能などの新機能を盛り込んだ。

 対応OSはWindows 8を含むWindows 98以降/Server 2003以降、Mac OS X 10.4以降、Linux 2.4以降、FreeBSD 5以降、Solaris 8以降。

 SoftEther VPN 1.0は、このPacketiX VPN 4.0の機能から、DoS防御機能、RADIUS/NTドメイン認証、RSA証明書認証機能、送信元IPアドレス制限機能、パケットのログ機能、Syslogの転送機能などを省略している。

(多和田 新也)