ソニー、水平にして複数人で使える“テーブルトップPC”「VAIO Tap 20」
~Windows 8搭載

VAIO Tab 20

11月3日 発売

価格:オープンプライス



 ソニーは、液晶一体型のデスクトップPC新機種「VAIO Tap 20」を11月3日より発売する。価格はオープンプライス。

 ドイツのIFA 2012で公開された、水平状態にして使える新しいカテゴリの製品。これまで液晶一体型は「ボードPC」として「VAIO L」シリーズ、「VAIO J」シリーズだったが、この2012年秋冬から、VAIO Tap 20とVAIO Lシリーズとの2製品で展開する。VAIO Tap 20のコンセプトとして、リビングのテーブル上で家族みんなで使えるイメージで「テーブルトップPC」とカテゴリ名称をつけたという。

 ハードウェアの特徴として、通常の液晶一体型の角度から、机と液晶が水平になる状態まで自由に角度が変えられるスタンドを装備。使用するシーンや人数に合わせた角度に調節できる。水平にして複数人で使うために、ディスプレイは10点マルチタッチに対応するほか、どの角度でも見やすいIPS方式のパネルを採用した。もう1つの特徴として、屋内で持ち運んで使うことも想定し、バッテリ(約3.5時間駆動)を内蔵している。

 アプリケーションは、Windows 8とタッチ操作に対応したショートムービー作成「VAIO Movie Creator」、見開きキャンバスに2人でお絵かきできる「Family Paint」、音声や動画も使える伝言板「Fingertapps Organizer」を用意。新規ソフトとして、SNSやRSSフィード、オンラインメディアを雑誌のような外観で一元的にチェックできる「Socialife」を搭載。Xperia Tablet Sで搭載された同名のソフトと同じインターフェイスになっている。

「Family Paint」「Fingertapps Organizer」

 オーディオビジュアルについては、TV機能は無く、nasne連携を推奨している。映像処理には、Xperiaで使われている「モバイルブラビアエンジン2」を搭載。Web動画やnasneのTV映像でコントラスト向上や輪郭強調などの処理を行なう。スピーカーはウーファー付きの2.1ch。Dolby Home Theater v4、S-FORCE Front Surround 3Dのサラウンド機能を搭載し、独自のデジタル信号処理を施し音の歪みをなくす「ClearAudio+」を追加した。

 店頭モデルは、Core i7の「SVJ20219CJW」、Core i5の「SVJ20218CJW」、Core i3の「SVJ20217CJW」の3モデルを用意。

デスクトップスタイル本体背面スタンド部

 SVJ20219CJWは、Core i7-3517U(1.90GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB、HDD 1TB、Intel HM76 Expressチップセット、1,600×900ドット表示対応20型ワイドIPS液晶(10点マルチタッチ)、Windows 8(64bit)、Office Home and Business 2010、Adobe Photoshop Elements 10、ソニーのImagination Studio Suiteを搭載。外付けBDXLドライブが付属し、店頭予想価格は18万円前後の見込み。

 SVJ20218CJWは、CPUをCore i5-3317U(1.70GHz、同)、メモリ4GBに変更し、店頭予想価格は16万円前後の見込み。

 SVJ20217CJWは、Core i3-3217U(1.80GHz、同)、メモリ4GB、付属ドライブがDVDスーパーマルチの構成で、店頭予想価格は14万円前後の見込み。

ブラックモデル

 カスタマイズモデル「SVJ2021AJ」は、CPU、メモリ容量、SSD/HDD、OSを選択可能。本体色は店頭モデルはホワイトのみだが、SVJ2021AJはブラックも用意される。なお、ホワイトでもタッチパネルの都合で液晶周辺の部分は黒色になる。

 インターフェイスはUSB 3.0×2(1つは充電対応)、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0+HS、SDカード/メモリースティック対応スロット、NFC、131万画素Webカメラ、音声入出力などを備える。

 本体サイズは、最大傾斜(水平)時で約504×312×45mm(幅×奥行き×高さ)、最小傾斜時で約504×187×304mm(同)、重量は約5.2kg。

 アクセサリは6色のキーボードウェア、アンチグレア加工の液晶保護シートが用意される。

(2012年 10月 1日)

[Reported by 山田 幸治]