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ソニー、21.5型フルHDに強化したテーブルトップPC「VAIO Tap 21」

VAIO Tap 21
10月19日 発売

価格:オープンプライス

 ソニーは、テーブルトップPC「VAIO Tap 21」シリーズを10月19日より発売する。価格はオープンプライス。

 VAIOの大画面モデルは、液晶一体型の「VAIO L」シリーズも展開していたが、この2013年秋冬からVAIO Tap 21の新提案による市場創造に特化し、VAIO Lはフェードアウトする。

 画面を水平にできる「VAIO Tap 20」の後継で、画面サイズを大型化。20型から21.5型になり、名称の数字も変更した。スペック的には、解像度が1,920×1,080ドット(フルHD)に強化され、同社のTVで使われている高画質化技術、超解像技術も追加されている。内部は第3世代から第4世代Coreプロセッサに刷新し、バッテリ駆動時間が約3.5時間から約4時間に向上。HDMI出力も追加した。

テーブルトップPCのコンセプトを継承し角度を水平まで自由に調整
スタンドに触らず起こせるように

 筐体も新しくなり、スタンドを変更。従来は画面を起こす際に、手でスタンドを下げる必要があったが、本製品ではスタンドに触らず行なえる。インターフェイス類は左側面に集約し、NFCは従来背面だったものを使い勝手を高めるため前面に配置した。スピーカーは背面にあり、どのような角度でも音場が画面中央になるよう自動で補正をかける。

 新しいソフトウェア「VAIO Tabletop」を搭載。複数人で写真や動画、音楽、Web画面クリップ、ドキュメントなどを閲覧でき、タグによるグルーピング機能やショートムービー作成、写真のジオタグから世界地図に分布させる機能を備える。お絵かきソフト「Family Paint」は、内蔵カメラやファイルを読み取って黒枠を作り塗り絵にする機能、任意の画像を下地にしてなぞって描けるトレーシングペーパーの機能を追加した。

新しい複数人用のファイル閲覧ソフト「VAIO Tabletop」
塗り絵化機能を追加した「Familiar Paint」。従来通り2人でお絵かきできる

 店頭モデルは3モデルを用意。新しくCore i3のエントリー機を追加した。

 上位の「SVT21219DJB」は、Core i7-4500U(1.80GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB、ハイブリッドHDD 1TB(NAND 8GB)、21.5型タッチ/フルHD液晶、Windows 8 64bit、Office Home and Business 2013を搭載。外付けBDXLドライブが付属し、店頭予想価格は20万円前後の見込み。

 中位の「SVT21218DJB」は、CPUをCore i5-4200U(1.60GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GBに変更し、店頭予想価格は18万円前後の見込み。

 下位の「SVT21217DJB」は、Core i3-4005U(1.70GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、HDD 1TB、外付けDVDスーパーマルチドライブなどの構成で、店頭予想価格は16万円前後の見込み。

 CTOモデル「SVT2121A1J」のカスタマイズでは、Intel Iris Graphics 5100内蔵のCore i7-4558U(2.80GHz)や、SSD 256GB/512GB、メモリ16GB、光学ドライブ無しなどを選択できる。最小構成の価格は104,800円。

 インターフェイスはUSB 3.0×2(1つは電源オフ充電対応)、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0+HS、HDMI出力、SDカード/メモリースティックスロット、NFC、92万画素Webカメラ、音声入出力などを備える。

 本体サイズは、起こした状態が約523.7×174.2×310.5mm(幅×奥行き×高さ)、水平にした状態が約523.7×321×35.5mm(同)、重量は約3.9kg。

(山田 幸治)