日本ギガバイトは、オーバークロックに特化したIntel X58 Express搭載マザーボード「X58A-OC」を4月下旬より順次発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4万円前後の見込み。
CPUのオーバークロックに特化した設計のマザーボード。12V補助用8ピンの電源コネクタを2基備え、最大1,500Wの入力が可能で、CPUへは最大1,200Wの出力が可能という。また、効率を高めたDriver-MOSFETや、最大50Aに対応するシングルチョークをVRM部に搭載。PWMコントローラはIntersil製のオーバークロック向けのものを採用。ディップスイッチで、スイッチング周波数を600/800/1,000KHzで切り替えられる。同社はこれらの特徴を「OC-VRM」と名付けている。
高耐久性を実現したコンデンサ「POScap」を全面に採用。これにより、CPUソケット周りやスロット間の隙間を少なくし、液体窒素などの手段を用いる際に、結露を防ぐためのコーティングを容易に行なえるという。
ボード上に、電源スイッチやリセットスイッチ、CPU倍率アップ/ダウンスイッチ、BCLKアップ/ダウンスイッチを装備。さらに、CPUを4GHzに自動的にオーバークロックする「4G Ready」ボタン、BCLKの調節を1MHzまたは0.3MHz単位で切り替えられる「OC Gear」スイッチを備える。また、CPUコアやメモリなどの電圧を測定可能なモジュールや、デバッグLEDを搭載。これらをまとめて「OC-Touch」と呼んでいる。
SATAポート両側には、ビデオカードへの電力供給を安定化させるSATA電源コネクタ「OC-PEG」を2基装備。ヒートシンクに大型のものを採用し、7基のファンコネクタをオンボードで備える「OC-Cool」を採用。さらに、2個のBIOSを切り替えて利用できる「OC-Dual BIOS」を搭載する。
このほかの特徴や機能は、従来のGIGABYTEのマザーボードを踏襲し、負荷に合わせてフェーズ数を動的に切り替えることで消費電力を最適化する「Dynamic Energy Saver」、銅箔層を2倍にしたプリント基板、1,500mA(USB 2.0)/2,700mA出力可能な3倍バスパワー、電源OFFの状態でもUSB機器を充電できる「ON/OFF Charge」などを備える。
フォームファクタはATX。対応ソケットはLGA1366、メモリスロットはDDR3×6。拡張スロットはPCI Exress x16×4、PCI×1で、4way CrossFireXや3way SLIをサポート。ストレージインターフェイスはSATA 6Gbps×2、SATA 3Gbps×6。バックパネルI/Oは、USB 2.0×2、USB 3.0×2、Gigabit Ethernet、PS/2×2を備える。
X58A-OC | VRM周辺。POScapやDriver-MOSFETを採用 | ビデオカードへの電力供給を安定化させる「OC-PEG」 |
各種スイッチなどを装備 | バックパネルI/Oは必要最小限 | 大型のヒートシンクを搭載 |
(2011年 4月 8日)
[Reported by 劉 尭]