キヤノンは、インクジェットプリンタ「PIXUS(ピクサス)」シリーズのA4対応複合機3機種と、A3対応プリンタ専用機1機種を発表した。複合機3機種は3月上旬に、A3プリンタは4月上旬に発売される。価格はすべてオープンプライス。
Web印刷ソフト「Easy-WebPrint EX」、フルHD動画から静止画をプリントアウトできる「フルHD動画プリント」を全機種で搭載する。
複合機3機種のうち2機種はスモールビジネス向けで、無線LAN/有線LAN/FAX機能を内蔵している。
●両面スキャン/両面印刷の高級機「MX883」自動両面印刷機能を搭載している |
MX883の直販予定価格は29,980円。スモールビジネス向けの機種で、プリンタ/スキャナ/コピーに加えFAX機能を内蔵する。SOHOなどであれば、これ1台で印刷関係の用途をまかなうことができる。
スキャナ部分に、一体型の自動両面ADFを搭載しており、A4用紙35枚までセットできる。印刷も前面給紙カセットと自動両面印刷機能を搭載し、コピー時に自動両面コピーが取れる。給紙カセットはA4用紙最大150枚セットでき、背面トレイにもう150枚セットできる。
プリンタのインクは顔料ブラック+染料4色の5色構成で、染料ブラックも搭載し、写真印刷時はこちらを使用する。プリンタの解像度は9,600×2,400dpi。スキャナ部分はCISで解像度は最大2,400×4,800dpi。ただし、ADF使用時は解像度が600×600dpiとなる。
操作パネルはモードによって、表示キーが変わる「デュアルファンクションパネル」を搭載し、押すボタンの表示を分かりやすくした。3.0形液晶も搭載しており、操作のわかりやすさに重点が置かれている。
前面給紙カセットから給紙できる | コピー操作時の表示 | FAX送信時の表示。機能に合わせてボタン表示が切り替わる |
FAX受信機能では、受信したFAX画像をPDFフォーマットで、USBメモリやメモリカードに保存する機能を備える。
インターフェイスはUSB 2.0、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Ethernetで、オプションでBluetoothに対応する。無線LAN経由でiPhone/iPadやAndroid端末から印刷するソフトウェアも公開されている。
本体サイズは491×448×218mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約11.7kg。
●FAX機能内蔵の低価格機「MX420」「MX420」 |
MX420の直販予定価格は19,980円。上位のMX883と異なり、両面スキャン/両面印刷機能は搭載しない。また、給紙は背面トレイからのみとなる。
プリンタインクは顔料ブラック+染料3色の4色構成で、染料3色は一体型カートリッジ、解像度は4,800×1,200dpi。スキャナ部分はCISで、解像度は1,200×2,400dpi、ADF使用時は600×600dpiとなる。
FAX機能の受信データをメモリカードに保存する機能を継承している。
インターフェイスはUSB 2.0、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Ethernetで、オプションでBluetoothに対応する。
本体サイズは458×415×198(同)、重量は約8.8kg。
●液晶付きのローエンド複合機「MP493」「MP493」 |
MP493の直販予定価格は10,980円。液晶ディスプレイ付の複合機ではローエンドの製品となる。
プリンタインクは顔料ブラック+染料3色の4色構成で、染料3色は一体型カートリッジ、解像度は4,800×1,200dpi。スキャナ部分はCISで、解像度は1,200×2,400dpi。ADFは装備していない。
1.8型の液晶ディスプレイを搭載しており、見やすいメニュー画面が表示される。
インターフェイスはUSB 2.0のみ。本体サイズは450×335×155(同)、重量は約5.5kgとコンパクトに納まっている。
●コンパクトなA3プリンタ専用機「iX6530」「iX6530」 |
iX6530の直販予定価格は32,980円。A3のプリンタ専用機としてはコンパクトな本体で、一般家庭での大判写真印刷に適する。普通紙はA3サイズ、写真用紙はA3ノビサイズに対応する。
プリンタのインクは顔料ブラック+染料4色の5色構成で、染料ブラックも搭載し、写真印刷時はこちらを使用する。プリンタの解像度は9,600×2,400dpi。
インターフェイスはUSB 2.0のみ。本体サイズは549×299×159(同)、重量は約7.6kgで、従来機種iX5000に比べ、幅で約5cm、奥行き約2cm、高さ約3.5cmも小さくなっている。
(2011年 2月 22日)
[Reported by 伊達 浩二]