ニュース

インドが独自に1GHz/64bitデュアルコアCPUを開発。海外製への依存軽減狙う

DHRUV64

 インド政府報道情報局(Government of India Press Information Bureau)は15日(現地時間)、インド初となる国産の1GHz/64bitデュアルコアCPU「DHRUV64」を開発したと発表した。プロセスルールは28nm。

 DHRUV64はインド先端コンピューティング開発センター(C-DAC)によって開発された完全国産CPUで、アーキテクチャにはライセンス費用がかからないRISC-Vを採用している。主な用途は5Gインフラ、車載システム、家電、産業自動化、IoTなどが見込まれる。

 インドは世界においてチップ設計のエンジニアの20%を占め、世界で製造されるマイクロプロセッサの約20%を消費している。DHRUV64の開発は、国内における先進的なプロセッサ開発能力の強化を示すものだけでなく、重要なデジタルインフラを支えることで輸入マイクロプロセッサへの長期的な依存を軽減するものだ。半導体産業における重要なマイルストーンを達成したものと位置づけられる。

DHRUV64の特徴

 DHRUV64の成功により、次期プロセッサ「Dhanush」および「Dhanush+」の開発も加速。Dhanushは1.2GHz駆動のクアッドコア、Dhanush+は2GHz駆動のクアッドコアになる予定。プロセスルールは16/14nm。

プロセッサのロードマップ

 インドではチップデザイン能力の強化および研究インフラの拡大に向け、イノベーションを奨励するプログラムを相次いで立ち上げており、DHRUV64の開発もこの一環として実現した。