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AGC、スマホ/タブレット用強化ガラス「Dragontrail」事業から撤退

Dragontrail(2011年撮影)

 AGCは12月8日、スマートフォンやタブレットといった電子機器用カバーガラスに使用されている化学強化用特殊ガラス「Dragontrail」シリーズ事業の撤退を発表した。

 同社は化学強化用特殊ガラスDragontrailを2009年に製造/販売開始。スマートフォンやタブレットのカバーガラスなどに用いられ、通常のガラスやプラスチックと比べ、強度/耐傷性/質感のすべてにおいて優れた性質を有することから、デル、富士通、NECなどの製品で採用実績があった。

 しかし近年、市場価格の下落や受注の伸び悩みにより業績が悪化し、今後も収益性の回復は困難であることから、本事業からの撤退を決定。兵庫県高砂市にある高砂事業所における生産終了は2026年第3四半期を予定している。

 生産終了および事業撤退に伴い費用が発生する見込みだが、2025年12月期連結決算予想に変更はない。