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ValveからVRヘッドセット「Steam Frame」登場。Snapdragon 8 Gen 3内蔵

Steam Frame

 Valveは、スタンドアロンで動作するVRヘッドセット「Steam Frame」を発表した。発売日は不明だが、Komodo経由で日本でも販売する予定。

 Steam FrameはCPUにSnapdragon 8 Gen 3、メモリに16GBのLPDDR5x、OSにSteamOS(SteamOS 3)を搭載し、単体でゲームをプレイできるVRヘッドセット。Steamライブラリ内のすべてのコンテンツに対応できるとしており、VR対応タイトルだけでなく、非VR対応タイトルを仮想大画面でプレイすることも可能。

 本体は軽量かつコンパクトなデザイン、さらに前後の重量バランスを考慮しているため、快適に装着可能だという。上記の通りスタンドアロンでプレイできるが、付属の「ワイヤレスアダプター」をPCに接続して、無線でPCからストリーミングプレイを行なうことが可能。この無線のバンドの1つは音声/映像の伝送専用で、もう1つがWi-Fi用となっており、2つの帯域を使うことで帯域幅の競合を回避する。

 また、視線が向けられている部分の詳細を最適化する「中心窩ストリーミング」機能を搭載。低レイテンシのアイトラッキングデータを使用し、ユーザーが見ている場所だけに対して最高品質のピクセルを提供することで、画質と実行帯域幅を10倍以上向上させるとしている。この機能はユーザーに気づかれることなく行なわれ、Steamライブラリの全コンテンツで機能する。

 入力は左右分離型の「Steam Frame Controller」を介して行なう。静電容量式のフィンガートラッキング機能、非VRゲーム向けに、十字キーやA/B/X/Yボタン、サムスティック、トリガー、バンパーなども配置。サムスティックは磁気検出方式。単3形乾電池1本で約40時間利用できる。

 このほかの仕様は、ストレージが256GBまたは1TBのUFS、microSDカードスロットを搭載。ディスプレイは2,160×2,160ドット/72~144Hz表示対応のLCD(片目当たり)で、特注パンケーキレンズ、ガラスおよび非ガラスの光学素子、最大110度の視野を搭載。瞳孔間距離は60~70mm、メガネレンズの最大幅は140mm。トラッキングはカメラを使ったインサイドアウト方式。

 無線機能は本体がWi-Fi 7およびBluetooth 5.3、ワイヤレスアダプターがWi-Fi 6E。本体サイズは175×95×110mm、重量は440g(ヘッドストラップ込み)。コントローラのサイズは片方あたり126×73×87mm、重量は130g(電池込み)。