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世界PC出荷、Windows 10 EoS特需で前年比8.1%増。Appleも2桁成長

2025年第3四半期の市場統計(出典: Counterpoint)

 Counterpoint Technology Market Researchは22日(現地時間)、2025年第3四半期(7~9月)の世界PC出荷台数に関する調査結果を発表した。全体での出荷台数は前年同期比で8.1%増加した。

 この成長は、2025年10月のWindows 10のサポート終了と、米国の輸入関税政策に関連する在庫調整などが牽引したと見られている。

 Appleの販売台数は、新型の投入と企業採用により、前年同期比14.9%の大幅な成長を遂げたとしている。

 Windows搭載PCのベンダー別では、Lenovo、HP、ASUSが前年同期比で2桁の成長を記録したという。Lenovoは前年同期比17.4%増と、集計した主要ベンダー中で最も高い年間成長率を達成した。HPは同10.3%増、ASUSは同14.1%増(前四半期比では22.5%増)となった。一方、Dellは同0.9%の微減となった。Appleを含むこれら5ベンダーで世界市場の約4分の3を占めたという。

 シニアアナリストのミンスー・カン氏は「AI PCの台頭による次の成長の波は、2025年第3四半期にはまだ完全には現れていない」とコメントしている。

 AI PCの本格的な出荷増加は、ローカルAI向けに設計された次世代プロセッサの商用化が進む2026年以降に始まると予想されている。

 アソシエイト・ディレクターのデイビッド・ナランジョ氏は、2025年のPC買い替えについて、「多くの企業は、将来性を見越してAI対応PCを選択している」と述べた。