デジタル庁、職員向けにOpenAIのLLM導入。行政向けアプリ開発や国際的枠組みでも協力

　デジタル庁は、職員が利用する生成AI利用環境「源内」において、新たにOpenAIが提供する大規模言語モデル(LLM)を活用したサービスを追加し、職員が直接利用できるようにする方針を決定した。

　デジタル庁は現在、政府向けの生成AIサービス「ガバメントAI」の具体化に向け、源内の各府省庁への展開を進めている。情報システムのセキュリティを適切に確保した上で、利用する府省庁がOpenAIのサービスを業務で活用できるようにしていくという。

　また、デジタル庁とOpenAIは、行政の業務効率化や公務員の働き方改革を推進するため、行政機関向けの生成AIアプリケーションの開発と、その利用実証における協力の可能性を検討することで合意した。

　さらに両者は、安全で信頼できるAIシステムの普及を目的とした国際的枠組み「広島AIプロセス包括的政策枠組み」を、G7を超えてアジア諸国や新興エコノミーなどへ拡大し、包摂的な国際ガバナンスを形成する方針を共有。OpenAIは民間の立場からその推進を支援するとしている。