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マイナ保険証で救急隊が医療情報を確認できる「マイナ救急」が10月1日開始

 救急搬送時に、マイナ保険証から治療に必要な情報を活用する「マイナ救急」が10月1日から始まる。

 マイナ救急では、傷病者の搬送時に本人の病歴/受診歴や服用中の薬などの医療情報などを救急隊員が確認し、救急活動に役立てる。総務省消防庁の発表では、落ち着いて話せる状態にない傷病者の医療情報を救急隊員が正確に確認できるようになるほか、適切な搬送先の選定や、搬送先病院での事前準備などに役立てられる点をメリットとして紹介している。12桁のマイナンバーそのものは使用されず、治療に直接必要ない情報は確認できない。

 マイナ救急で参照可能な情報は、医療機関を受診した際の過去の診療情報や処方薬の情報(注射や点滴を含む)、受診した医療機関名、薬剤情報、氏名、生年月日、住所。このほか40~74歳までの利用者は、メタボリックシンドロームに関する特定検診結果の情報も参照される。

 マイナ救急を利用するにはマイナンバーカードの保険証利用登録を行なう必要がある。搬送時に救急隊が医療情報を閲覧することについて口頭で同意することも条件となっている。