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油圧杭でHDDを4台まで同時に壊せるストレージ物理破壊装置

StorageCrusher ProV

 アドバンスデザイン株式会社は、SSD/HDD物理破壊装置「StorageCrusher ProV」を8月末に発売する。価格はオープンプライス。

 StorageCrusher ProVは、PC用ストレージを破棄する際などに第三者がデータを読み取れないよう物理的に破壊できる装置。自治体や企業においてデータの漏洩を防ぐ用途や、PCの廃棄/処分事業を手掛ける業者に向けた製品となる。

 2.5/3.5インチHDDと2.5インチSSDでは破壊方法が異なる。HDDでは油圧式の杭によって外殻ごとプラッタを折り、SSDの場合は確実にフラッシュメモリを破壊できるよう、複数の刃を並べたユニットで上下から挟み込んで破壊する。HDDは1回の動作で2.5インチなら4台まで、3.5インチなら2台まで同時に破壊可能。M.2 SSD、USBメモリ、SDカード、スマートフォン(バッテリの取り外しが必要)にも対応している。

 PC処分業者の業務などで物理破壊作業を行なった証明を行なう必要がある場合に向けて、破壊前後の写真、作業場所、作業日時、動作ログなどが紐づけられた証明証を簡単に作成できる専用ソフトを同梱している。同社では、破壊前にストレージ機器の写真を撮影しないと破壊作業に進めない機能を本ソフトの特徴として紹介している。

 1回の破壊にかかる時間は約10秒。破壊可能回数の目安は約5万回。動作音は約60~80dB。動作中の最大消費電力は300W。動作環境は気温が5~40℃、湿度が20~80%。

 本体サイズは186×375×475mm、重量は約30kg。